本文に移動

城南市 348人・蘆原区 36人 正規職へ転換「大胆な決定」

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/459556.html

原文入力:2011-01-20午前08:20:43(1506字)

城南市施設管理公団 すべての非正規職職員に適用
蘆原区 用役業者の代わりに直接雇用し2年後に転換する計画

キム・キソン記者、イ・ギョンミ記者

京畿城南市が傘下の施設管理公団の非正規職労働者348人を正規職に切り替えたのに続き、ソウル市蘆原区は用役業体所属の労働者36人を傘下の施設管理公団の労働者として「直接雇用」し、2年後には正規職に切り替えることにした。第一線の自治体が非正規職労働者の雇用不安を減らす先頭に立った事例であり注目される。

城南市は傘下の施設管理公団職員の65%に達する非正規職労働者348人を、今年1月1日付けで正規職に切り替える内容の人事規定改正案を最近承認したと19日明らかにした。 これをもって今まで一般職・技能職・常勤職と職種が区分されていた公団の職級体系も一般職に一元化した。 1997年5月に設立された城南市施設管理公団は市内の車両牽引業務をはじめとして駐車場・運動場・図書館などの施設を管理する公企業で、年間400億ウォンの予算を運用する。

ユ・ドンギュ城南市施設管理公団企画本部長は「すべての職員を正規職化することにより、アイデンティティ確立による公共サービスの質向上の契機をつくった」と話した。 公団労働組合ヤン・シンウォン副委員長は「全職員530人のうち65%が1年単位で労働契約を結んでいた常勤職だったが、正規職とは賃金体系が異なり相対的に多くの不利益を受けてきた」として「これで身分保障が明確な労働者資格を得ることになった」と話した。 賃金はひとまず現水準で凍結することで労使が合意し、直ちに追加予算を組む負担はなくなった。 これに先立ち城南市は、中院区の保健所で清掃業務を担当してきた期間制労働者1名を去る1日付けで正規職に切り替えた。

ソウル市蘆原区も住民の苦情処理業務、案内、清掃などを担当してきた民間用役業者所属の労働者14人を去る3日、傘下の施設管理公団職員として直接採用した。 現在は2年の雇用契約を結んだ期間制非正規職労働者だが、2年後には正規職に切り替えることにしたのだ。 この2月1日には用役業者の職員22人を追加で公団職員として採用し、2年後に正規職に切り替える。 出産休暇などの代替人力確保のために3~6ヶ月の短期採用をしていた慣行も変え、2月に8人を5年の長期契約職として採用し、正規職に準ずる雇用安定を保障する計画だ。 区当局は「住民の苦情担当、案内などの業務を担当する民間委託業者所属の職員が、これまで賃金と処遇が低く困難な勤務状況にあった」と明らかにした。

これまでは蘆原区が民間業者に委託事業費を渡せば、業者はそのうち30%を管理費として取り、70%だけを職員に賃金として与えた。しかし蘆原区施設管理公団が直接採用することによって、彼らの給与は10~20%ほど上がり蘆原区も費用を節減することになった。

蘆原区のキム・ソンファン区長は「身分が区役所所属に変わった彼らが、自分の仕事により一層の自負心を持って区民に質の高い行政サービスを提供するものと期待する」と語り、「社会問題である非正規職問題を公共機関が率先して解決していかなければならないという意味で、こういう決定をした」と話した。

城南/キム・キソン、イ・ギョンミ記者 player009@hani.co.kr

原文: 訳A.K