原文入力:2011-01-17午前08:51:20(1958字)
民主労総 脱退賛成者は‘梨’反対者は‘トマト’分類
労組員1人に幹部2人ずつ付け指向分析・説得作業
選挙管理職員 懐柔‘投票箱 事前開封’試みも
ホン・ソクチェ記者
←韓国東西発電が昨年8月から民主労総に所属する自社労組瓦解作業のために作成した対外秘文書ら。一山事業所は職員らの指向を分類した表(左端)を作成し、韓国東西発電が作成した‘社長挨拶資料’には民主労総脱退投票否決に対し残念だという所見が含まれている。(*クリックすれば大きく見ることができます。)
東西発電労組管理文書を見れば
民主労総に所属する自社労組を瓦解させようとする韓国東西発電の事前計画はあたかも‘工作企画’のように緻密に構成されており、一つずつ段階的に実行に移された。
この会社の一山事業所が作った‘発電労組脱退投票結果に対する原因と対策’という文書を見れば、会社側は民主労総脱退賛否投票の3ヶ月前の昨年8月、部署別チームワーク強化行事の時から労組組合員らの指向を把握し賛成票を投じるよう説得する‘1段階目標達成’に出たことが分かった。会社側が組合員建議とジレンマに早く措置をし、組合幹部と協力・友好的関係を維持しながら雰囲気造成に出、‘病気療養中の職員家族助け合い’、‘職員家族招請さつまいも掘り体験’等も事前整地作業の一環だったと自ら明らかにしている。
投票を10日程 後に控えた昨年11月11日からは幹部級職員らを総動員した。組合員135人の内、休職などで投票に参加できない4人を除く131人に対し、徹底した指向分析と管理がなされた。会社側は8ヶ部署(または、チーム)別職員指向を 梨・りんご・トマトに分類したが、民主労総脱退に賛成すると予想される職員96人(73%)は中と表面が全て白い‘梨’、積極的に反対が予想される職員26人(20%)は表面も中身も真っ赤な‘トマト’と各々分類し、明確な指向を表わさなかった職員9人(7%)は表と裏の色が違う‘りんご’と分類し、集中的な説得対象に挙げた。反対が確実な職員らは会社が同友会活動を積極支援する方式などで賛否投票に参加できないよう誘導したことが文書に記されている。
こういう分析を土台に会社側は労組員1人ずつに幹部2人ずつを配分し、‘状況分析事例’表を作り△労組員一人一人の指向と最終学歴△個人別社内人脈△投票直前の11月15日と17日には当時の個人別投票指向予測結果なども詳細に記録した。また、すべての幹部らに‘毎日、部(チーム)別組合員指向分析の後、説得努力強化’、‘反対予想人物発掘’、‘反対確実職員投票不参加誘導’等を指示した。
賛否投票最終日には選挙管理を引き受けた職員らを懐柔し、投票箱を事前に開封しようと試みた事実も明らかになった。文書には‘投票箱発送前日、労務次長主管下で極秘投票箱開封企図…選挙管理委員4人中1人が粘り強い努力にもかかわらず説得失敗’と記されており、会社側が不法行為もはばからなかった事実を知ることができる。
それでも投票結果が‘否決’になると事業所側は反対票を投じた職員に忌避職務の付与、辛い勤務形態への変更など露骨な報復性不利益を与えようとしたことが分かった。発電労組側はこの文書と関連して「一山事業所側労務次長が本社に報告する目的で作成された文書であり、一山の他に唐津・東海・麗水・蔚山事業所でも共通してこのような懐柔作業が進行された」とし「投票否決以後、一部組合員らに報復性人事がなされている」と主張した。
会社が労組の賛否投票否決後に‘事業所長団会議’のために作成した‘社長挨拶資料’という文書を見れば、この会社のイ・キルグ社長は 「民主労総を上部団体とする公企業は機関評価で相対的に不利な要素として作用することになる」としつつ「(賛否投票否決)結果に対する徹底した分析とフィードバックがなければならない。企業別労組に転換するよう事業所はすべての管理力を集中(しなさい)」と話したことになっている。実際に韓国東西発電は来る3月までに企業別労組形態の新労組を設立しようと細部進行計画(‘プランB’)を実行に移している。
パク・ジョンオク発電労組委員長は「韓国東西発電が軍事独裁時期にでもあったような方法で組合脱退を脅迫するなど、発電労組破壊行為を行っている」として「これを根絶するために総力闘争を展開する」と話した。
ホン・ソクチェ記者 forchis@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/459059.html 訳J.S