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‘北韓 核’扱った前国家情報院長 執筆著書‘出版不許可’

原文入力:2011-01-14午後04:39:03(1374字)

イ・チュンシン記者

←キム・マンボク前国家情報院長

国家情報院がキム・マンボク前院長が執筆した著書の出版を許可しないと知らされ論難が起きている。盧武鉉政府で国家情報院長を務めたキム前院長は最近<北韓の核問題 解決方案‐北韓 核の終末>という題名の本を執筆した後、国家情報院に出版承認を申請したが出版不可通知を受けたと伝えられた。<連合ニュース>は14日、このような内容を伝えながらキム前院長が「北核関連本はいつかまた出版承認申請をしようと思う。今回の政権で駄目なら次の政権ででも必ずすると話した」と伝えた。

 国家情報院職員法17条1項は‘すべての職員は在職中はもちろん退職後にも職務上 知ることとなった秘密を漏洩してはならない’と規定されている。だが、国家情報院職員法17条4項と5項には、国家情報院長の許可を受け職務と関連した事項を発刊したり公表することができ、国家の重大な利益を害したり軍事・外交・対北韓関係など国家安危に重大な影響を及ぼす場合を除き国家情報院長が許可を拒否できないよう規定している。

 キム前院長は国家情報院長退職以後、盧武鉉大統領在任当時に南北首脳会談を扱った<首脳会談解説集-10・4首脳宣言を語る>を執筆したが、出版が望ましくないとの国家情報院実務陣の判断により出版を保留した経緯がある。キム前院長は「ひとまず保留したが、今年秋ぐらいに10・4宣言3周年を迎え出版承認を申請しようと思うと話した」と<連合ニュース>は報道した。キム前院長はまた、最近執筆を終えた<統一を指向する南北関係>の出版承認を待っているところだと<連合ニュース>は伝えた。キム前院長は参与政府で2006年11月から2008年2月まで国家情報院院長を務めた。

 キム前院長は最近、日本の月刊誌<世界>2月号に「現政府になり西海が戦争の海に変わった」という趣旨の文を寄稿し論難に包まれた。キム前院長は‘紛争の海、西海を平和と繁栄の海にするために’という題名の文で「緊張が高まっている韓半島状況は‘李明博政権が北韓崩壊論を確信し南北関係を悪化させてきた結果’という考えをさらに確信させた」と主張した。 <世界>は日本,岩波書店(出版社)が1945年から発行している進歩的指向の月刊誌として知られている。

 これと関連して<朝鮮日報>は14日付社説で「キム氏は巧妙に他人の言葉を借りて天安艦爆沈が北韓の仕業ではないように主張している」とし「こういう脳構造を持つ人が大韓民国最高の情報収集と防諜機関の首長を務めた」と批判した。 また「彼が左派指向の外国雑誌に2007年南北首脳会談の時、金正日が海州港開発に関してした話を漏洩した」として「国家情報院職員法違反」と指摘した。保守団体自由総連盟(会長 パク・チャンダル)は14日、声明を出し 「キム氏が国家情報院職員法に明白に違反した」として「政府が処罰しなければ告発も辞さない」と明らかにした。 イ・チュンシン記者 cslee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/458837.html 訳J.S