原文入力:2011-01-13午前11:15:01(1373字)
一日に10~15時間 作業
父親 "真実糾明を" 訴え
ホン・ヨンドク記者、チョン・ジンシック記者
"あの時、会社へ行きたがらない様子が屠殺場に連れていかれる様だったのに…。" 去る11日、忠南、牙山市、湯井面の三星電子湯井事業場寄宿舎から身を投げ亡くなったキム・某(25)氏の父親(54)は息子の死が信じられない様子だった。
昨年1月4日、専門大を出た息子キム氏が大企業の三星電子に入社した時に喜んだのも、その時だけだった。液晶表示装置(LCD)カラーフィルター生産ラインで働いた息子は2~3ヶ月が過ぎて一層苦しそうだったという。「1~2ヶ月に一回ずつ息子が仁川の家にくるが、靴下を脱ぐと足の甲の皮がむけていました。 尋ねると薬品処理の仕事をしたら、そうなったと言いました。」 服を脱いだ息子のからだのあちこちには赤っぽい斑点ができていた。
"大企業に入ることがどれほど大変なことなのか。頑張りなさい」と軽く叩くと、息子は「私がどんな風に仕事をしているか分かりますか」と言いながら泣いた。一日に短くて10時間、長い日には15時間も仕事をしたと言いました。寝ていても飯を食べていても、呼ばれて出ていくのが常だったと言う息子は‘外から見るのとは違う’と言った。
幸い昨年9月‘皮膚科医師の所見書’をもらって勤務部署が変わったが息子のストレスはなくならなかった。昨年11月3日午前3時、明かりをつけた息子の部屋に立ち寄り「夜明けに会社へ行くなら少しでも眠らなくちゃ」と言うと、息子は 「父さん、とうてい会社へは行けません」と言って涙を流したという。
ストレスとうつ病の診断書を出した息子は、昨年11月8日から去る10日まで休職し、再出勤した去る11日午前6時47分、三星電子湯井事業場寄宿舎13階の窓から身を投げた。
投身直前の午前4時頃、13階から投身を試みた。2時間後の6時頃に13階の欄干に上がっているところを警備員と安全要員たちに発見され、6階の自分の部屋に移された。しかし警備員と安全要員たちが部屋から出て行くや13階に上がり身を投げてしまった。
父親は「息子がこの日午前5時59分頃‘母さん 父さん、姉さん 頑張って下さい。申し訳ありません’という携帯メールを送ってきた」として「息子がいったいどんな勤務環境で仕事をしていて、自ら死を選択する他なかったのか、真実を知りたい」として涙ながらに話した。
三星系列社の解雇労働者であるキム・ガプス(47)氏は「三星で労働者が12時間以上 苛酷な勤務条件で仕事をして、管理職と労働者が自殺を選ぶことが一度や二度ではないが、実態は隠されている」として「キム氏のように業務性ストレスと職業病で悩む人々が少なくないが、誰にも訴えることが難しい実情」と話した。
三星電子はこれに対して「残念だ」として「警察の調査結果を見守っている」と明らかにした。
水原、天安/ホン・ヨンドク、チョン・ジンシク記者 ydhong@hani.co.kr
原文: 訳J.S