原文入力:2011-01-12午前08:45:57(1231字)
野党・市民団体 "無償給食 政治的利用" 批判
イ・ギョンミ記者
オ・セフン ソウル市長が無償給食施行可否を住民投票で決めようと提案したことに対し、各界の批判世論があふれている。野党と市民団体らは「無償給食という教育問題を自身の政治的目的のために利用し、昨年6・2地方選挙の結果を正面から否定すること」とし強く批判している。
チャン・ファンジン ソウル市議会民主党政策副代表は11日、声明を出し 「無償給食はソウル市民が6・2地方選挙ですでに賛成票を投じた懸案であるのに、それを再び尋ねるということは民心を否定する恥知らずな行為」と指摘した。 続けて「すでに関連条例が発効されており、それにともなう予算も反映された状況で市民代表機関である市議会の権限を無視する超法規的発想」と批判した。
無償給食政策が住民投票に任せる懸案かを巡っても論難がおきている。住民投票は住民たちの暮らしに長期的で決定的影響を及ぼす懸案に対し、住民たちの反対が猛烈で正常に政策を推進できなかったり深刻な社会葛藤を誘発する場合に選択する最後の手段という根拠からだ。住民投票は2004年7月の制度導入以後、2005年済州道行政構造改革など3回行われただけだ。
そのためにオ市長が市民が選択した‘野党多数の市議会構成’という政治的環境を無視し、住民投票という‘カード’を取り出し自身の政治的立場を拡大しようとしているという指摘が出ている。
親環境無償給食 草の根国民連帯は 「ソウル市は漢江ルネサンスなど、何と1兆ウォンを越えるあらゆる大規模事業を推進しながらも、住民投票どころか住民意志もまともに尋ねなかった」として「大多数の住民たちの支持が確認された政策について莫大な行政力と血税を浪費する住民投票をしようということは非常識な行動であり市政跛行の極限状態」と批判した。
進歩新党もこの日 声明を出し 「今、民主的手続きを通じて検証しなければならないのは、市議会決定を無視し普遍的福祉の基本さえも拒否するオ・セフン市長」とし「住民投票をしようというなら、いっそソウル市長再信任投票をしなさい」と話した。
ソウル市は来る17日、無償給食施行可否を住民投票で決めようという住民投票同意要求書をソウル市議会に提出する計画だ。市長がこれを提出すれば市議会は議決手続きを踏まなければならない。過半数出席で過半数の同意を得れば住民投票が可能だ。
一方、無償給食に反対する‘公教育再生父母連合’等、一部の市民団体は住民投票請求案が市議会で否決される場合、直接市民請求運動を行うと明らかにした。
イ・ギョンミ記者 kmlee@hani.co.kr
原文: 訳J.S