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[ニュース分析]工場式飼育の呪い…防疫システム後進性

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/457820.html

原文入力:2011-01-07午後09:14:54(1234字)
‘口蹄疫災難’が露わにした恥部
残忍な埋没処分 省察も "畜産政策 大転換 不可避"

キム・ヒョンデ記者、チョン・デハ記者

100万頭を越える家畜を‘生きうめ’にしても、統制不能な口蹄疫事態が果てしなく続いている。全南では鳥インフルエンザが本格的に広がっており、全北では予防次元の口蹄疫埋没処分がなされるなど国家的ウイルス災難が湖南まで襲い始めた。これに伴い、政府内外でも△防疫システム△密集飼育環境△残忍な埋没処分方式などに対する根本的省察の動きが起きている。

農林水産食品部は7日、牛と豚を含む全体埋没家畜が107万5105頭に達したと明らかにした。今のところ口蹄疫清浄地域の全南の霊岩鴨農場では高病原性鳥インフルエンザ(AI)発生が拡散し、疑い申告も霊岩および咸平・羅州・求礼・長城で計8件も相次いだ。忠南、牙山の鶏農場でも鳥インフルエンザの疑い申告がなされた。しばらく静かだった鳥インフルエンザの本格拡散が憂慮される状況だ。

束手無策で家畜ウイルス災難が拡散していることに対して、ウ・ヒジョン ソウル大獣医学科教授は「いつでも病気の流布を招きかねない密集型工場式家畜飼育方式を再検討し、伝染病に対する段階別対応策が新たに用意されなければならない」と指摘した。彼はまた「大々的埋没処分にともなう深刻な環境汚染が憂慮されており、今は埋没処分によりウイルス拡散を遮断できる段階を越えた」とし「これ以上の埋没方式は有効でない」と話した。

農食品部もまた、畜産政策の根幹をこれまでの産業振興から防疫と環境、動物福祉基準を強化する側への方向転換を模索し始めた。シン・ヒョングァン畜産政策課長は 「今は環境だけでなく疾病管理の側面からも飼育頭数を規制し、動物福祉を強化することが避けられない」と話した。

防疫当局のある関係者は「畜産農家単位の防疫体系が後進的であったし、全国的拡散に備えた防疫当局の段階的マニュアルとこれを後押しする汎政府次元の人材および装備協力体系に穴があった」 と吐露した。 彼は続けて「国家はもちろん農家もまた病気を防ぐための防疫投資を畜産競争力維持の必須費用として勘案しなければならないだろう」と指摘した。

記者に‘獣医師たちの考え’という電子メールを送ってきたある獣医師は「動物防疫と衛生業務を担当する獣医業務が畜産振興業務の一部でないがしろに扱われており、獣医師たちがきちんとした防疫や疾病予察業務を遂行できずにいる」とし、獣医(防疫)業務の独立性が保障される国立獣医科学検疫庁の新設を促した。

キム・ヒョンデ先任記者、チョン・デハ記者 koala5@hani.co.kr

原文: 訳J.S