原文入力:2011-01-03午後08:40:07(1335字)
‘福祉ポピュリズム’発言 波紋
‘オーダーメード福祉’言及…与党‘福祉路線’支援
朴槿恵側 "福祉 保革対決してはならない" 警戒
オ・セフン側 "強力な友軍を得た" 歓迎
シン・スングン記者
←李明博大統領が3日午前、大統領府本館忠武室で参謀陣が同席した中で新年国政運営方向を説明する新年特別演説をしている。 大統領府カメラマン団
李明博大統領が3日、新年演説で‘普遍福祉論’を国家財政を亡ぼすポピュリズムと規定し与野党政界に微妙な波紋を起こした。イ大統領はこの日‘オーダーメード型福祉論’に言及しながら無償給食、幼児無償予防接種、基礎老齢年金の所得下位80%拡大などの普遍福祉を主に主張してきた民主党など野党圏の具体的政策を直接挙論してはいない。 だが‘普遍福祉=金持ち福祉=財政危機’という論法を使い野党圏の福祉政策に対する拒否感をろ過なしで表出した。
"多くの国の例が示しているように福祉ポピュリズムは財政危機を招き、国家の将来はもちろん福祉それ自体を威嚇する" 、"助けが必要ない人に金を使えば絶対に必要な人に助けを与えることを遮る" という言及が代表的だ。 イ大統領が選別福祉論で2012年大統領選挙の主要話題として登場した‘福祉談論戦争’に直接飛び込む姿であり、この問題を巡り今後野党圏と直接対抗する可能性もなくはなく見える。
イ大統領の発言は与党の潜在的大統領選挙走者たちからも敏感な反応を呼び起こした。 イ大統領の‘オーダーメード型福祉論’はちょっと見れば朴槿恵前代表の‘韓国型福祉論’と似ているように見える。 だが、福祉基本権の概念を導入した‘韓国型福祉論’を主に主張してきた朴前代表側は慎重な反応を示した。朴前代表の核心側近のある議員は「朴前代表は普遍的福祉と選別的福祉を善悪で区分せず、見解差にともなう選択の問題として認識している」として「財政を過度に圧迫する政策は具体的に批判できるが、普遍福祉をポピュリズムと責め立て福祉論争を保革対決に導くのは望ましくない」と警戒した。福祉を眺める哲学的認識に差があるという話だ。
反面、オ・セフン ソウル市長側は「強力な友軍を得た」として、積極的に歓迎した。イ・ジョンヒョン ソウル市スポークスマンは<ハンギョレ>との通話で「オ・セフン市長はこの間、無差別的福祉、国家財政の健全性を害する亡国的福祉ポピュリズムに対抗し孤独に戦ってきた」として「保守陣営に不利になる‘選別的福祉論’が大勢を形成しているがイ大統領の演説が助けを与えるだろう」と期待を表明した。
大統領府はイ大統領の発言が政治的意味合いから出たものではないと強調した。ホン・サンピョ広報首席はブリーフィングで「国家財政で無差別的な恩恵を施して人気や歓心を買うのを止めるという原則を明らかにしたもの」と話した。
シン・スングン記者 skshin@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/457003.html 訳J.S