原文入力:2010-12-21午後08:22:25(1059字)
検察内‘粗末な捜査’不満
言葉を覆す核心証人に "検察としては驚気が出る状況"
キム・ナムイル記者
"検察捜査で‘ハン・ミョンスク’という名前がこれ以上出てこないで欲しい。」21日検察のある幹部は前日ハン・ミョンスク(66)前国務総理に‘不法政治資金9億ウォンを与えた’という建設業者ハン・某(49・拘束中)氏が法廷で陳述をひっくり返した後の検察の雰囲気をこのように伝えた。 彼は 「今回は捜査が手硬くなされ客観的証拠も多いとして前回5万ドル授受疑惑の時のように無罪になりはしないと見る」 としつつも‘ハン前総理がかかわった捜査はもう疲れる’として首を横に振った。
現在の検察はハン前総理の地方区であった京畿高陽シクサ地区の許認可不正を捜査している。 新しい疑惑があらわれれば捜査をせざるを得ないが、もしハン前総理の名前が飛び出してくるかと思い心配しているという話まで聞こえてくる。 捜査する時はハン前総理にお金を与えたと述べ、法廷で180度話をひっくり返す核心証人らが続けざまに出てくるなかで 「検察としては驚気が出る状況」という。
これに対してソウル地域のある平検事は 「こういうことでは‘ハン・ミョンスク トラウマ(精神的外傷)’ができるのではないか」とした。 検察は先立って‘5万ドルを与えた’というクァク・ヨンウク前大韓通運社長の話に全面的に依存しハン前総理を起訴したが、クァク前社長が法廷で 「検査が恐ろしくて思わず嘘をついた」 として陳述をひっくり返したために後頭部を殴られる‘辛い経験’をした。 結局、この事件は1審で無罪を宣告され‘つじつま合わせ捜査’という批判と共に検察改革要求を自ら招来した。 イ検事は「9億ウォン授受疑惑公判結果により検察とハン前総理中、どちらか一方は元に戻せない打撃を受けることになるだろう」と見通した。
こういう負担感は検察の自業自得に近い。 地域のある検察幹部は 「宣告前日無理に新しい捜査を始めた以上は(捜査と控訴維持までも)完ぺきにするべきだった。 ハン氏が心境を変えた事実を公判に行って知ったというのでは理解することはできない」と話した。
キム・ナムイル記者 namfic＠hani.co.kr
原文: 訳J.S
