本文に移動

浚渫土から真っ黒な浸出水が川へ‘ざあざあ’

原文入力:2010-12-10午前07:59:46(1186字)
沈砂池で 3日間 貯蔵浄化が必要
排水管の穴開けて 工程‘省略’
"4大河川 速度戦のために不法強行"

チェ・サンウォン記者

慶南、宣寧郡、地正面、城山里‘城山野原’農耕地に浸水被害をもたらした政府の4大河川事業洛東江19工区(<ハンギョレ> 12月9日付1面)で、浚渫工事を行っている施工業者 錦湖建設が、浚渫土から出た泥水を排泄する沈砂池の中間に排水口を開け、汚染物質・土砂が混じった浸出水を洛東江にそのまま流し、去る8日 環境団体会員などに摘発された。

浚渫工事がたけなわの19工区洛東江、水辺には沈砂池と排水路が分離している他の工区とは異なり、沈砂池と排水路が一体型になっていた。しかしS字形態に4回曲がった排水路の終端は詰まっており、2番目の屈曲部分に直径1mの排水管3ヶを設置し、浸出水を川に流していた。

国土海洋部釜山地方国土管理庁が作成した<洛東江再生事業1圏域(釜山・慶南地域)環境影響評価書>を見れば、浚渫土の浸出水は沈砂池に3日程度貯蔵し汚染物質・土などの微粒子を90%以上 沈めた後、きれいな上水だけを堤防を越え排水路を経て川に戻すことになっている。だが、こちらでは濾過されていない真っ黒な浸出水が数分後には洛東江本流に流れ込んでいた。

浚渫作業場の外側に設置された汚濁防止膜内の水は殆ど泥水だった。8日午後、洛東江流域環境庁が汚濁防止膜の外側の水を測定したが、濁度が基準値(50NTU)を超過するほどだった。施工業者側はその時だけ、遅まきながら浚渫作業を中断したと知られた。

施工業者の現場責任者は「浚渫土が3日を過ぎれば深さ2mの沈砂池にびっしり埋まり、まともに作動しなかった」とし「浸出水の水圧のために沈砂池の壁面が度々崩れ、10日前頃に沈砂池の中間に臨時排水口を設置した」と話した。彼は「臨時排水口を塞ぎ、池底の浚渫土を取りはらい沈砂池機能を生かす」と付け加えた。

イム・ヒジャ馬山・昌原・鎮海環境運動連合事務局長は「4大河川事業の‘速度戦’に追いつくために沈砂池に浚渫土が積もっても工事を強行したと見られる」とし「洛東江19工区は韓国水資源公社が施行する所であり、慶南道の目が及ばないために他の工区に比べ便法が一層深刻なようだ」と話した。

先立って、去る10月21日 慶南梁山市、勿禁邑、洛東江6工区浚渫工事現場でも沈砂池をまともに作動させずに浸出水を洛東江に流していた事実が慶南道、洛東江事業特別委員会現場調査で明らかになった経緯がある。

宜寧/チェ・サンウォン記者 csw@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/453028.html 訳J.S