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キム・クァンジン候補者 "北 挑発すれば強力対処"

原文入力:2010-11-26午後10:21:18(1615字)
大統領府、新国防長官 指名
正統指揮官コース経た後、予備軍編入…軍内部 信望厚く
イ・ヒウォン安保特別補佐官 検証過程で問題ふくらみ旋回した模様

←続く弔問行列  北韓の延坪島砲撃で犠牲となった民間人2人の葬儀室が整えられた仁川、九月洞のキル病院 葬礼式場で26日午後、弔問客らが故人の霊前に花を捧げている。 仁川/シン・ソヨン記者 viator@hani.co.kr

大統領府は26日、キム・クァンジン前合同参謀議長を新国防部長官候補者として発表し、主要人選背景として‘改革性と推進力’、‘軍内外の信望’を強調した。

ホン・サンピョ大統領府広報首席は「この厳しい状況をきちんと解決することができる人物が誰かが核心ポイントだった」とし「多くの候補らを検討した結果、キム候補者が軍内外での評判も良く、経歴と識見、リーダーシップが現在の危機状況に適任という判断を下した」と話した。実際に軍内部でもキム候補者内定の便りに「能力があり、なかなか良い人」という反応が出てきた。キム候補者は大隊長、連隊長、師団長、軍団長、軍司令官など軍正統指揮官コースを経ており、陸軍本部と合同参謀などで政策を扱い、金泳三政府の時には大統領府派遣勤務もした。

キム候補者は来月の国会人事聴聞会を経て正式任命されれば、天安艦事件と延坪島砲撃対応に弱点を現した軍規律を正し、国民の信頼を回復する課題を抱えることになった。国防改革先進化推進委員会で確定した69ヶ国防改革課題を推進するのも彼の役割だ。

キム候補者はこの日、大統領府予備人事聴聞会で「軍に対する精神教育が必要で、北韓が挑発してくればいかなる場合にも強力に対処しなければならない」と話したと参席者らが伝えた。彼は延坪島砲撃以後に広がった‘戦争拡大自制’論議と関連し 「局地戦が休戦ライン全体やソウルにまで拡大する全面戦争に飛び火することを防ぐという概念を‘戦争拡大防止’と感じる」とし「軍に於いて戦争拡大を防止しなければならないという意味は、局地戦での打撃強度を減らせとの意味では決してない」という趣旨で話したことが知られた。

キム候補者に最終決定されるまで、少なくない混線と共に後日談も出てきた。大統領府は去る25日夜、キム・テヨン国防長官の更迭を発表しながら、「26日に後任人選を発表する」と明らかにした。大統領府内で「イ・ヒウォン大統領安保特別補佐官が有力だ」という話が出、言論はいっせいにイ特別補佐官の長官起用を既定事実として報道した。しかし26日午前、イ特別補佐官に対する大統領府内部聴聞会の後「イ特別補佐官は除外された」という言葉が流れ出た。不動産と偽装転入などの問題が出てきたとのことだった。大統領府はこれを公式否認し、午後にキム・クァンジン候補者に対する内部聴聞会を経てキム候補者を最終発表した。そのためイ候補者で問題が発生するやキム候補者に旋回したのではないかという推定が出ている。

大統領府関係者は「非常時局にも関わらず国防長官人事聴聞会で再び論難が広がる状況を最大限避けなければならない」と話した。大統領府は去る5月1日、キム・テヨン長官が辞意を表明した後、数ヶ月間にわたり後任長官候補者検証作業をしておきながら、終盤に右往左往したことにより‘すっきりしない人事’様態を再び露呈したわけだ。

キム候補者が落下点となったのは、彼が湖南(全北)出身なので国会人事聴聞会で野党の協力を得るのに容易だろうという期待も考慮されたと大統領府関係者が伝えた。 ファン・ジュンボム、クォン・ヒョクチョル記者 jaybee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/450982.html 訳J.S