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修学能力試験点数は両親財力・学歴に由来する

原文入力:2010-09-19午後06:33:50(1312字)
韓国教育の‘手本’米国が話す真実
2010年 米 SAT 成績、家計所得・両親学歴に正比例…"脆弱層 配慮策 必要"

イ・ジェフン記者

←米国家計所得水準別SAT成績分布

今年、米国大学修学能力試験(SAT)を受けた学生たちの成績が、家計の所得、両親の学歴水準と正比例していることが明らかになった。
19日SATを主管する非営利団体の米国大学協議会(カレッジ ボード)が最近発表した‘2010 SAT報告書’によれば、全国で154万人余りが受けた今年のSAT平均成績(科目別 800点満点)は読解501点、数学516点、作文492点だった。

SAT点数を家計所得水準別に分析した結果を見れば、年間所得が2万ドル未満の家庭の子供の平均成績は読解437点、数学460点、作文432点に留まった反面、20万ドルを越える家庭の子供は各々568点、586点、567点で格差が126~135点も現れた。特に2万ドル未満の家庭から20万ドル超の家庭まで、所得水準を10段階に分け調査した結果では、所得水準と子供成績が完ぺきに正比例することが明らかになった。数学の場合、所得水準が一段階高まる毎に子供の成績も5~25点高まった。

両親の学歴水準も同じ結果を示した。高卒以下の両親をもつ学生は、科目別成績が読解422点、数学446点、作文419点であった反面、大学院以上の両親の子供は各々561点、575点、554点で格差が129~139点にもなった。

出身学校の種類も成績に影響を及ぼした。全体学生の中で83.6%を占める公立高出身学生たちは読解498点、数学511点、作文488点にとどまったが、10.7%を占める宗教系私立高出身は各々533点、534点、530点を記録した。5.7%を占める一般私立高出身は各々557点、583点、560点で成績がより良かった。

こういう統計結果に対し専門家たちは韓国教育が‘手本’とみなしている米国で‘教育を通じた階層相続’現象が明確に現れていることを示すと評価した。‘新しい社会を開く研究院’チェ・ミンソン研究員は「韓国がこの間、英米式新自由主義教育政策を展開してきた状況で、米国教育の階層化問題は我が国の教育の未来を予想していると見ることができる」と指摘した。

チョ・サンシク東国大教授(教育学)は「所得水準とSAT成績が正比例する現象は社会的に成功する方法が色々あった過去とは異なり、成績中心の単一な成功モデルに圧縮されているという点を傍証するもの」と分析した。チョ教授はまた「最近国内でなされた研究を見ても修能成績は内申成績より両親の経済力に影響をさらに多く受けていることが分かっている」として「社会経済的背景が脆弱な学生たちを配慮する教育政策の準備が至急必要だ」と付け加えた。

イ・ジェフン記者 nang@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/440503.html 訳J.S