民族最大の名節、秋夕(チュソク)を前に、高齢の離散家族に贈り物と慰労金が届けられた。大韓赤十字社は14日、長年家族と会えずに名節を過ごしている高齢の15人の離散家族を訪ねて近況を聞き、分断で離れ離れになった家族への思いとエピソードを聞き、家族との離散の苦しみを分かち合ったと明らかにした。
この日、ソウル西大門区で取材に応じた離散家族のキム・スッキョンさん(83)は平安北道威遠面で生まれ、解放後、母親といちばん上の姉、4番目の姉と共に平壌を離れてソウルへ移住。当時、父親は故郷の家の売却代金を受け取るために再び故郷へ向かったが、南へは戻れなかった。父親からの連絡は、1949年に母親に送られてきた手紙が最後だった。最後の手紙には「細かいことは会った時に説明する。願いは4人全員が無病であることだけ。いつも体を大切に」と記されていた。
多くの離散家族は再会を誓っていたものの、高齢化が急速に進むにつれて、家族の生死の確認や再会に費やせる時間も減ってきている。離散家族情報統合システムに登録されている離散家族は、2026年9月1日現在で13万4843人。うち10万1895人がすでに死亡しており、生存者は3万2948人。生存者の約66.6%が80歳以上の高齢者。