原文入力:2010-08-09午後08:09:02(1216字)
ホン・ソクチェ記者
←カン・ヒラク警察庁長官の後任警察庁長官に内定したチョ・ヒョノ ソウル地方警察庁長官(中央)が9日午前、次期警察庁長官任命提案同意のための警察委員会に参加するためソウル、西大門区、渼芹洞の警察庁舍に入りながら関係者と握手している。 連合ニュース
チョ・ヒョノ内定者適格性論難
警察庁長官に内定したチョ・ヒョノ(55)ソウル地方警察庁長官が9日、警察委員会の任命推薦同意を受け、事実上国会人事聴聞会手続きだけを残すことになった。警察庁はこの日「警察委員会が臨時会議を開き、チョ・ヒョノ内定者を新警察庁長官に任命推薦することに同意した」と明らかにした。警察委員会にはキム・イルス委員長など委員6人(全体7人)が参加し、全員一致でこのように決めた。チョ内定者もこの日「主要20ヶ国(G20)首脳会談の成功的な開催に努力し、国民が望む警察改革を推進していく」と話した。
だが、チョ内定者の警察総帥資格を巡り野党と市民団体などが強く反発しており、チョ内定者の人事聴聞会では激しい攻防と論難が予想される。
特に市民団体らは 「チョ内定者の最近の業務推進方式を見れば、彼を治安総帥に指名したことは、大統領府‘一方主義人事’の頂点」という批判が出ている。チョ内定者が昨年、京畿地方警察庁長官を務めている時、双龍自動車ストライキを強制鎮圧し、今年に入ってはソウル地方警察庁長官として‘陽川警察署被疑者拷問疑惑事件’の責任を免れえないというのがこれらの主張だ。
実際にチョ内定者は昨年、双龍車ストライキの時に飲料水・医薬品の搬入を遮断しティザーガン(電気針発射機)・催涙液 2200リットルなどにより労組員らを鎮圧し‘過剰鎮圧’論難を惹起した経緯がある。
また、陽川警察署拷問疑惑事件のようにチョ内定者が指揮した地域等で‘実績・原則主義’の副作用が多く人権軽視捜査が続いたという批判が警察内部からも提起されている。チョ内定者の成果主義に従った結果、その副作用が深刻だということだ。去る6月チェ・スチャン前ソウル、江北警察署長がチョ内定者の成果主義に反発し「チョ庁長が責任をとり辞退しなさい」という記者会見をした後に罷免されるという前例のない抗命事態が起きたのもこのような事情と無関係ではないということだ。
オ・チャンイク人権連帯事務局長は「チョ内定者の治安総帥任命は結局、政府の側近体制強化用に過ぎず、チョ・ヒョノ式成果主義のせいで発生した人権侵害論難に対しては何の責任も負わないという発想」と批判した。
ホン・ソクチェ記者 forchis@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/434233.html 訳J.S