原文入力:2010-07-25午後06:46:43(1216字)
南北立場 折衷 "攻撃でもたらされた天安艦沈没 憂慮" 表現のみ
イ・ヨンイン記者
23日、ベトナム、ハノイで開かれた第17次アセアン地域フォーラム(ARF)外交長官会議が閉幕し翌24日に採択された議長声明は、天安艦沈没事件と関連して南北の立場を適切に折衷した外交的妥協で構成されている。国連安全保障理事会(安保理)の去る9日(ニューヨーク現地時間)議長声明内容および趣旨と類似しているが、具体的な表現を見れば安保理議長声明よりは程度が多少低くなった。
今回のアセアン地域フォーラム議長国のベトナムが、24日夕方8時(現地時間)公開した議長声明は「長官たちは2010年3月26日の攻撃でもたらされた大韓民国艦艇天安艦の沈没に深い憂慮を表明した」と明らかにした。韓国政府の見解を反映し、天安艦沈没原因を‘攻撃’と表現したが、攻撃主体を‘北韓’と指摘することはなかった。また、天安艦攻撃を‘糾弾する’(condemn)は安保理議長声明の表現も反映しなかった。
声明はまた「長官たちは韓半島と地域平和・安定維持の重要性を強調し、関連当事者らがすべての紛争を平和的手段で解決することを促した」と強調した。これは事実上、北韓側の見解を強く反映したものと分析される。アセアン地域フォーラムに参加した北韓代表団は‘平和的手段で韓半島の懸案を解決することを推奨する’という安保理議長声明を根拠に、米国の追加対北韓制裁措置と韓-米連合軍事訓練を安保理議長声明精神に反するものと主張した経緯がある。
アセアン地域フォーラム議長声明は、国連安保理議長声明に対する支持を表明し、韓国政府がアセアン地域フォーラムでも北韓を糾弾したと主張できる根拠を作った。安保理議長声明が北韓を名指しはしなかったものの、韓国政府は全体的な文脈に照らしてみる時、安保理議長声明が天安艦沈没を北韓の攻撃と規定したと主張している。
アセアン地域フォーラム議長声明はまた「長官たちは完全で検証可能な韓半島非核化に対する支持を再確認し、当事国らが6者会談に復帰することを勧告した」と強調した。だが、韓国政府は北韓に天安艦事件の謝罪と再発防止約束などを要求し6者会談早期再開に否定的だ。
このようにアセアン地域フォーラム議長声明に、南北が互いに便宜的に解釈できる内容が入り乱れており、南北当局者らは揃って満足という反応を見せた。しかし、国連安保理に続き 27ヶ国が見守った東南アジア多者外交舞台でも南北が刺ある舌戦を行い、南北全てが勝者ではなく‘敗者’になったという指摘が多い。ハノイ/イ・ヨンイン記者 yyi@hani.co.kr
原文: 訳J.S