原文入力:2010-07-08午後11:29:41(1249字)
"艦首・艦尾 分離前 他の原因でスクリューき損の可能性"
イ・ヨンイン記者,イ・スンジュン記者
去る5月31日から6月7日まで韓国に天安艦事故調査団を派遣したロシア政府は、北韓の所業である決定的証拠として韓国政府が提示した ‘1番魚雷’ を天安艦沈没の ‘犯人’ とは見られないという結論を下したことが確認された。ロシア政府が ‘北韓のバブルジェット魚雷攻撃により天安艦が沈没した’ と発表した韓国・米国政府などとは異なる見解を出し、天安艦沈没の真相を巡る論難が増幅される展望だ。
ロシア事情に明るい複数の外交消息筋は8日「ロシア政府は報告書で ‘1番魚雷’ のペイントと腐食程度などに照らしてみる時、魚雷が水中にあった期間に問題を提起した」 として 「これに伴い ‘1番魚雷’ の出処に対しても疑問を表示した」 と伝えた。 民・軍合同調査団(合調団)は6月29日、言論団体を対象にした説明会で「魚雷推進体の腐食状態は材質と部位別に最高6倍程、腐食の厚さに差が激しく、腐食期間がどのくらいになるか判断が難しい」 とし 「ただし、金属材質専門家が目で識別した結果、魚雷と船体の腐食程度が1~2ヶ月経過と類似していると判断した」 と明らかにした経緯がある。
特にロシア調査団は天安艦のスクリューが曲がるなど損傷した事実に注目しており、天安艦が艦首と艦尾に分かれる以前に、他の原因でスクリューが先に毀損された可能性を提起したと伝えられた。複数の前職海軍将校も<ハンギョレ>との通話で 「経験に照らしてみれば、スクリューが回っている状況で砂地に当たれば天安艦と同じように曲がる現象を示す」 と指摘した。
この他にも、ロシア調査団は合調団が提示した天安艦爆発時点よりさらに早い時刻に天安艦が遭難信号を送った事実を把握したと知られた。ロシアの調査結果が事実であると明らかになった場合、最初の事故時刻を巡る論難が再燃する可能性も排除できない。
ドミトリー メドゥメデプ ロシア大統領は先週、こういう自主調査結果を胡錦濤 中国国家主席に電話で知らせ、ロシア政府は米国政府にも同じ内容の報告書を伝達したと伝えられた。ロシアの調査結果は天安艦事件と関連して ‘北韓糾弾’ という字句挿入の可否などを巡り一ヶ月を過ぎても合意点を見出せずにいる国連安全保障理事会(安保理)議論にも影響を及ぼすものと見られる。ロシアは外交的波紋などを考慮し、調査結果を公式発表しはしないと伝えられた。
一方、ロシア政府が自主調査結果を韓国政府には知らせなかった事実に対し、韓国政府が相当に当惑していると外交消息筋らは伝えた。
イ・ヨンイン,イ・スンジュン記者 yyi@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/429593.html 訳J.S