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‘クムジョン窟虐殺事件’国家相手に訴訟

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/428854.html

原文入力:2010-07-05午前08:18:45(1065字)
6・25時 民間人153人 犠牲…遺族 92人 損害賠償 訴訟

ソン・ギョンファ記者

毎年ソウル、鍾路区、蓮建洞のソウル大病院法医学研究所倉庫に‘墓まいり’をしている人々がいる。‘高陽クムジョン窟民間人虐殺事件’の遺族たちだ。韓国戦争の時、集団銃殺された人々の遺体が発見され遺骸安置施設を用意せよという国家機関の勧告があったものの、政府の黙殺無返答で遺族たちは15年にわたって遺骸が‘臨時安置’されたソウル大病院の倉庫に墓まいりをしている。

これらが虐殺されたのは60年前の韓国戦争の時だ。1950年10月9~31日、高陽警察署長の指揮の下、住民たちは合法的手続きなしに連行され集団銃殺された後、廃鉱だったクムジョン窟に埋葬された。反逆加担容疑者または、その家族という理由だった。‘アカの家族’だとして監視された遺族たちは1993年に文民政府ができるや虐殺疑惑を暴露した。2年後にクムジョン窟から遺骨が大量に発掘されソウル大病院に臨時安置された。

以後2007年‘真実・和解のための過去史整理委員会’(真実和解委)は「153人以上の住民たちがクムジョン窟で不法に犠牲となった」とし「国家は謝罪とともに遺骸奉安施設・慰霊施設設置など和解と慰霊事業措置を取りなさい」と勧告した。真実和解委は「犠牲者の相当数は反逆加担疑惑と関係のない住民たちであったし、10代8人と女性7人が含まれていた」と明らかにした。事件発生後60年、遺骸発掘後15年、真実和解委による真実糾明後3年が過ぎたが、政府からは答がない。クムジョン窟現場もテントで覆われたまま、事実上放置されている。

結局、遺族たちは裁判所を訪れた。ソウル中央地裁は遺族キム・某氏など92人が国家を相手に犠牲者1人当り1億ウォンずつ計33億ウォンを要求する損害賠償請求訴訟を起こしたと4日明らかにした。

遺族たちは訴状で 「国家所属機関である高陽警察署警察官らは正当な理由および手続きなしに犠牲者たちを銃殺し、憲法上保障された国民の基本権である身体の自由、生命権、適法手続き原則、裁判を受ける権利を侵害した」とし 「精神的損害に対し国家は賠償する義務がある」と主張した。

ソン・ギョンファ記者 freehwa@hani.co.kr

原文: 訳J.S