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将兵58人‘生き残った者の哀しみ’

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/428607.html

原文入力:2010-07-02午後07:25:43(998字)
大部分‘外傷後ストレス障害’退役6ヶ月後には無料治療 中断

クォン・ヒョクチョル記者

"人は一日に2~3時間寝ただけでも生きられるんですね。"
天安艦生存将兵58人の内の一人の哀訴だ。匿名を要請した彼は3ケ月にわたり心理治療を受けている。処方により睡眠剤を飲んでいるが満足に眠ることはできなかったという。夢に亡くなった天安艦の同僚たちが現れて神経が鋭敏になり、扇風機の回る音でも眠りから覚めるという。

生存者58人は大部分‘外傷後ストレス障害’(PTSD)等に罹っており、精神科のカウンセリングを受けている。事故前には天安艦を‘我が家’と呼ぶほどに戦友愛が深かった天安艦乗務補助員たち。生存将兵たちは 「私たちの家族46人にとても会いたい」とし、亡くなった同僚たちに対する申し訳ない思いと懐かしさを隠すことができないという。

天安艦乗務補助員の中で亡くなった46人と生存将兵58人に対する処遇は天と地の差ほどに違う。政府は亡くなった軍人たちに花郎戦闘功労勲章を与え、言論ではこれらを英雄と呼んだ。これに比べて生存将兵たちは‘生き残って申し訳ない’という罪悪感に苦しめられているが、無関心の中に忘れられている。軍内外では同じ船に乗り、一緒に勤め事故に遭ったのに、政府が亡くなった将兵たちを英雄扱いをしながら、残酷な現場から生きて帰ってきた将兵はないがしろにするというのは有り得ないことという批判が多い。

生存将兵たちは退役以後6ヶ月が過ぎれば、その後は治療も自分の費用で受けなければならない境遇だ。現役服務中の将兵たちは軍の病院で無料で治療を受けることができる。天安艦生存者は退役すれば6ヶ月ほどは住居に近い軍の病院で治療を受けることができる。だが、生存者たちがいつまで治療を受ければ事故前のからだと心の状態に回復できるかは誰も分からない。

天安艦生存将兵は艦長チェ・ウォンイル中佐をはじめ少佐1人、大尉2人、中尉3人、副士官37人、兵士14人だ。この内、兵士2人は去る5月に除隊し残りは軍服務中だ。

クォン・ヒョクチョル記者 nura@hani.co.kr

原文: 訳J.S