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天安艦 安保理 論議‘消極的’…G8声明にも至らない模様

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/428433.html

原文入力:2010-07-01午後07:03:33(1556字)
文案 意見 接近・中国 立場発表に同意したものの
議長声明に‘北韓 責任明示’含まれない場合も
北 "南北共同調査を" 米 "追加調査 不必要"

クォン・テホ記者

政府が推進中の天安艦事件関連国連安全保障理事会の措置が、当初の政府の期待とは異なり、かなり微弱な水準に留まっていると知られた。米国を訪問中の政府高位当局者は30日(現地時間)ワシントン特派員懇談会で天安艦安保理議論に対し「文案に対する意見接近はなされている。中国も安保理で立場を出すべきだということに同意すると理解している」と話した。しかし懇談会が長びくにつれ、この当局者の語尾はぼやけた。

李明博政府は天安艦事件の安保理措置と関連して、初期には‘対北韓制裁決議案’に主に言及したが、今は議長声明に‘天安艦沈没責任が北韓にある’ということを明示する文句を入れることすら手に余っていると見られる。

この当局者は安保理採択文案はカナダで開かれた主要8ヶ国(G8)首脳会議水準になると明らかにした。彼は主要8ヶ国声明が「北韓に責任があるという調査団の意見明示、‘責任ある者ら’に対する非難と糾弾がある」という点を挙げて「比較的良い」と評価した。しかし主要8ヶ国首脳会議では‘責任ある者’が‘北韓’であると明示することはロシアの反対によりなされなかった。ところで安保理理事会には主要8ヶ国首脳会議に属しない中国が入っている。算術的には、安保理文案は8ヶ国首脳会議水準にも達し得ない展望だ。

この当局者も「そのようなことがありうる」としながら否認できなかった。彼は「安保理文案を細かく見るべきで、北韓糾弾文案がないからと全体をみなエックス(X)としてしまうのは間違い」と抗弁した。これは「安保理声明に北韓糾弾メッセージが明確に入らなければならない」と声を高めた当初の政府トーンとは差が大きい。安保理の結果が出る時期に対しては「概略7月」と言ったが、これまた目標を言ったわけだ。

この当局者は‘安保理対応速度と水準が(国民の)期待に沿えない理由は何か’という問いに「元々、迅速にできるとは見がたいイシュー」、「国民が基準をとても高く捉えた」と答えた。‘国民ではなく、政府当局者が当初基準を膨らませた。当時の政府発言が誤ったのではないのか’という問いに、この当局者は「そうですか?」としてしばらく言葉を失った。

この当局者は‘安保理措置以後’については「国連から追加でさらに出てくるものはない」と話した。この当局者はまた「‘天安艦を伏せておいて対話せよ’という主張もあるが、タイミング上、対話を再開する時ではないと考える」として「ただし‘対話を考えなければならない時’ということは認める」と話し、北韓問題と関連して現在の安保理天安艦議論以外には何も進行していないことを表わした。彼は 「安保理で良い結果が出てくれば、我々の内部的に対話に柔軟性を発揮する余地ができ、北韓も国際社会に対する圧迫を感じることになる」と安保理措置の肯定的効果を説明した。

一方、北韓は去る29日、安保理に書簡を送り天安艦沈没事件の真相究明のために韓国、北韓が共同で調査を行わなければならないと主張した。これは前回の検閲団要求と大きな差はないが、相対的に一段階一歩進んだ提案だ。米国はこれと関連して 「これ以上の天安艦調査は不必要だ」とし反対の立場を明らかにした。

ワシントン/クォン・テホ特派員 ho@hani.co.kr

原文: 訳J.S