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韓国最高裁「尹前大統領事件の裁判長の疑惑、確認中」…市民団体は捜査当局に告発

登録:2025-05-17 00:36 修正:2025-05-17 09:21
最高裁判所=キム・ヘユン記者//ハンギョレ新聞社

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の内乱罪事件の裁判長であるチ・グィヨン部長判事が接待を受けたという疑惑と関連し、韓国最高裁(大法院)が事実関係の確認に着手した。

 最高裁傘下の裁判所事務総局倫理監査官室は16日、「当判事に対する疑惑が提起された後、国会資料やマスコミ報道などをもとに可能な方法を全て検討し、事実関係を確認している」と述べた。

 さらに「今後、具体的な不正事実が確認された場合、関連法令により手続きを進める予定」だと補足した。

 これに先立ち、最大野党「共に民主党」は14日、チ部長判事が事件関係者から高級クラブで数回にわたり高価な接待を受けたという疑惑を提起した。

 事実関係の確認を通じて疑惑が具体的に明らかになれば、正式な監査が行われ、裁判官懲戒法によって懲戒委員会が招集される可能性がある。内乱事件の裁判にも影響を及ぼしかねない。裁判官の不正疑惑で裁判に対する信頼が損なわれた場合、裁判所が事件を他の裁判部に割り当てることも考えられる。

 裁判所事務総局の関係者は「民主党が疑惑を提起した際に保持していると言ったチ・グィヨン判事の関連資料はまだ届いていない状態」だとし、「調査は容易ではないと予想される」と語った。

 同日、「民生経済研究所」などの市民団体は、チ部長判事を賄賂罪、請託禁止法違反などの疑いで高位公職者犯罪捜査処(公捜処)に告発した。彼らは「被告発人の行為は単純な倫理的逸脱を越え、司法府全体の信頼を崩す重大な犯罪行為」だとし、徹底した捜査を求めた。

オ・ヨンソ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1197812.html韓国語原文入力: 2025-05-16 22:10
訳H.J

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