本文に移動

"ない事件を作れと言うのか" 江北署警察官ら 不満表出

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/428083.html

原文入力:2010-06-29午後07:54:01(1383字)
ホームページには署長支持文 数百ヶ

キム・ミンギョン記者

29日朝、ソウル、江北警察署職員たちは普段どおりに出勤し業務を始めた。だが落ち着かない雰囲気まで隠すことはできなかった。前日チェ・スチャン署長が警察指揮部の行き過ぎた実績主義を批判し署長職を辞退し、この日は新任ペク・ウニョン署長が出勤した。職員たちは大部分「いつもどおりに仕事をするだけ、私が言及することではない」として言葉を慎んだ。

ところが言葉を慎んだだけで、言いたい言葉がないわけではなかった。「警察指揮部のこととか私たちとは関係ない」というK警察官は朝からニュースとインターネットを見回したし、直接コメントをした。彼は 「実績があってもなくても大部分は皆 熱心に仕事をしている」として「一般企業のように一括的に警察公務員の実績を評価してしまえば、誰が力が入れて仕事をするか」と不満をもらした。

江北署が今年に入って進行された3回の実績評価でBグループ14ヶ警察署の中で最下位になったことに対しても言いたい言葉が多そうに見えた。N警察官は「江北署は郊外なので事件が少ないところなのに、ない事件を作れということか」として、息がつまると言った。D警察官も「正確で公正に捜査し国民に日常的に奉仕することは実績に入らないが、どうすればこれを計量化できるのか」と声を高めた。彼は「今のように無条件に逮捕してくることが重要な実績評価システムであれば、事件が多い所が結局点数が良くならざるをえず、実際の結果もそのように出てきている」と付け加えた。

R警察官は「チョ・ヒョノ ソウル警察庁長官が任命されてから評価方法が変わり、問題のある部分を直していこうと考えたようだが、依然として各警察署の状況や事件の性格が異なり評価自体にジレンマが多い」と伝えた。

江北署の場合、刑事課や交通係側は他の警察署に比べ順位が良い方だが、警察署全体の実績評価の30%を占める地区隊・派出所側の実績が低調な方だった。江北署管轄地区隊のM警察官は「地区隊は制服を着て予防と巡回査察を行う所だが、検挙実績を上げようとすればパトロールカーを止めて私服を着て雑犯捕えに歩き回るなどの便法を使うしかない」と不満を表した。

実績評価による無理な‘監察’に対する指摘も相次いだ。ソウル庁の監察が一週間毎日きて、署長、課長がいつ出勤したか、昼は誰と食べたのか、何時に退勤したのか、虱潰しに‘漁る’ために職員らの士気が大きく下がったということだ。B警察官は「事件はすでに検察へ全て送致したのに、上から監察に出てどうするというのか。結局、監査をする目的が勤怠を監視し実績を出せと圧迫することではないか」と指摘した。

江北署ホームページ自由掲示板には2日間にチェ前署長を支持する文が200件余りも上がってきた。賛否論難が広がっているインターネット掲示板などにも‘最下位署長の理由ある抗弁に同意する’という支持文がより多かった。

キム・ミンギョン記者 salmat@hani.co.kr

原文: 訳J.S