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MB 一方通行 国政運営‘レイムダック’自招するか

原文入力:2010-06-29午後07:16:08(1779字)
本会議 表決 ゴリ押ししたが 政治的限界 露出
親イ ファン・ヨンチョル,チョン・ビョングクなど10余名 反対など‘反乱’
与党内部 "党・政・大統領府 人的刷新" 声が高まる公算

シン・スングン記者

‘105席’。29日、世宗市修正法案の国会本会議表決で確認された李明博大統領の政治的影響力だ。圧倒的過半数を占めたハンナラ党の168席とはかなり距離がある。世宗市修正法案が否決されたことにより9ヶ月間続いた政治的論難は終結した。しかし修正をゴリ押ししてきたイ大統領がこうむった内傷は大きい。

←チョン・セギュン民主党代表と所属議員たちが29日午後、国会本会議場で‘新行政首都後続対策のための燕岐・公州地域行政中心複合都市建設のための特別法改正案’が投票の末に否決されるや明るい表情で話している。 タク・キヒョン先任記者 khtak@hani.co.kr

イ大統領が国会本会議表決を貫徹したことにより、修正案を自ら撤回する屈辱は避けられたというのが親李明博系一部の評価だ。しかし、本会議表決を通じてイ大統領が持つ力の限界が数字で確認された点は骨身にしみざるをえない。

表決結果を分析してみれば、イ大統領の政治的限界が明確に表れる。ハンナラ党所属168人の内、表決には157人だけが参加した。この内 50人は反対票を、102人は賛成票を投じ、5人は棄権した。無所属のパク・ヒテ国会議長とイ・インジェ、チェ・ヨンヒ議員も賛成した。

親イ系のファン・ヨンチョル、中立指向のクォン・ヨンセ、クォン・ヨンジン、キム・ソンシク議員などが反対票を投じた。チョン・モンジュン前代表とカン・スンギュ、キム・ソンテ、ペク・ソンウン、アン・ギョンリュル、チョン・ビョングクなど親イ核心らは最初から表決に参加せず、汎親イ系に分類されるチョン・ウイファ、チョ・ジョンヒョク、パク・ミンシク議員らは棄権票を入れた。

結局、イ大統領が国会で動員できる現実的影響力は100席内外と現れた。朴槿恵前代表など親パク系統の助けと協力なしには単独では重要な政策を現実化しにくい数字だ。

さらに来る8月25日を基点にイ大統領は任期5年の折返し点を通過する。もう下り坂に入り込むということだ。イ大統領の政治的影響力の限界があらわれながら、執権後半期の国政運営動力は弱まる可能性が高い。レイムダック(任期末権力漏水)が加速化することもありうる。首都圏親イ直系のある議員は「もうすべてのことがみな終わった。元金さえも取り返せなかった」と話した。

世宗市修正案を挫折させた野党は、直ぐにも4大河川事業の全面修正を要求するなど李明博政府の‘一方通行式国政運営’に一層強いブレーキを踏むものと見られる。野党圏は今年の定期国会で来年度4大河川予算を大幅削減するという意向を明らかにした経緯がある。

与党内で党・政・大統領府の人的刷新、水平的な党・大統領府 関係確立、一方的国政運営基調修正を要求する声がより一層強まる模様だ。チョン・ウンチャン国務総理とパク・ジェワン大統領府国政企画首席など、修正案ドライブを主導した核心要人に対する引責論もまたふくらむ可能性が大きい。核心党職を引き受けた親イ直系のある再選議員は「パク・ジェワン首席が原案が否決されれば科学ビジネスベルトもないと話したが、それは傲慢に映る」とし「政府は原案で進んでも政策的にうまくいくよう後押ししなければならない」と話した。
世宗市修正案表決過程で確認された派閥葛藤を治癒できない場合、より大きな混乱に包まれる恐れもある。クォン・ヨンセ議員は「執権後半期に入るだけに民意に反する政策を選択したり、民意に符合する政策でも一方通行式に政策を執行すればレイムダック化が加速化される」としつつ「特に世宗市修正案否決を口実に親パク系責任論を提起するなど派閥葛藤を高めさせる場合、李明博政府はより大きな危機に直面するだろう」と話した。

シン・スングン記者 skshin@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/428067.html 訳J.S