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‘月給88万ウォン’児童センター教師たちの涙

原文入力:2010-06-24午後09:01:01(1704字)
最低賃金も受け取れない所多い…相当数は無賃金
"評価-補助金 連係政策 変えるべき"  4000人 示威

キム・ソヨン記者,カン・ジェフン記者

←全国50ヶ余りの地域児童センターが集まった‘地域児童センター運営費現実化と差別的な2010地域児童センター評価阻止のための非常対策委員会’会員たちが24日午後、ソウル、東崇洞のマロニエ公園で地域児童センター運営費現実化と差別的評価拒否などを要求する全国大会を開いている。 カン・ジェフン先任記者 khan@hani.co.kr

23日午後、ソウル、九老区にあるヌリ地域児童センターの美術の時間。"これが何に見える?" キム・ヒジョン(仮名・11)さんが自分が描いた絵を手で示す。そばにいたパク・ミヨン(仮名・11)さんが "監獄じゃないの?" と話し、ヒジョンは "ペンギンが暮らす氷の家なのに…" として泣きべそをかいた。見守っていた他の子供たちはげらげらと大笑いした。

ヌリ地域児童センターには基礎生活受給者と片親家庭の子供など低所得層の小・中学生19人が通っている。学校の授業が終われば暮らし向きのために塾に行くことができず、家で一人で遊ばなければならない子供たちがこちらにきて、勉強をしたり夕食も食べる。子供たちにとって自分の家のようなところだ。7才の時に通い始め、いつのまにか16才になった子供もいる。

センターは政府補助金として月300万ウォンを受け取っている。施設長と生活福祉士が常勤しながら子供たちを世話する。イ・ヒャンスク施設長が差し出した通帳を見ると、去る5月に彼が受け取った賃金はたった69万2500ウォンだ。生活福祉士も同じだ。法廷最低賃金(月間92万8860ウォン)より24万ウォン程も少ない。イ氏は「月給だけ考えれば佗びしくて全てのことをあきらめたくなるが、息子や娘のような子供たちのために我慢して耐えている」と話した。児童センターは規定上、補助金の25%以上を教育プログラム費用に使わなければならない。イ氏は「残りのお金で人件費と電気代など各種運営費を出さなければならないので月給を少なくするしかない」と説明した。

←地域児童センター従事者現況

このように最低賃金を下回る教師たちの劣悪な処遇は、こちらだけの問題ではない。保健福祉部の実態調査報告書(2009年12月)によれば、政府に申告された全国の地域児童センターは計3474ヶ所であり、この内2859ヶ所(82.3%)が月平均280万ウォンの政府支援を受けている。施設長3474人の内、1003人(29%)は賃金を一銭も受け取れずにいて、賃金を受け取っている2471人の平均月給は88万4819万ウォンで、最低賃金より少ない。センターで仕事をする生活福祉士4310人の内、賃金を受け取っている4090人の平均月給は89万9351万ウォンだ。

地域児童センターは1985年から都市の貧困地域などにできた民間勉強部屋で、政府に代わって福祉制度の死角地帯に置かれた貧困児童を世話する役割をしてきている。それでも福祉部は昨年児童センター評価結果を土台に下位5%に対しては今年の補助金支援を減らしたり完全に中断した。

全国地域児童センター従事者4000人余りは24日午後、ソウル、鍾路区のマロニエ公園で決議大会を開き「政府の評価で補助金支援が切れ、児童センター400ヶ所余りが門を閉める危機に置かれた」とし「評価と補助金を連係する政府政策が変わらないならば、全国2000ヶ所余りの児童センターは今年の評価を拒否する」と明らかにした。また、これらは「児童センターが専門性のある福祉サービスを提供することができるよう、人件費など運営費を現実化しなければならない」と主張した。

キム・ソヨン記者 dandy@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/427393.html 訳J.S