原文入力:2010-06-24午後08:43:55(3536字)
[進歩の再構成 道を問う] ③チョ・ヒヨン教授-キム・ホギ教授 対談
イユ・チュヒョン記者,コ・ナム記者,シン・ソヨン記者
←左からキム・ホギ教授、チョ・ヒヨン教授
6月2日、国民は久々に共に手を握った民主改革陣営と進歩陣営に拍手を送った。しかし‘連帯の力’は確認したにせよ、連帯を維持継続する動力を確保することは容易ではない。民主党・国民参与党・創造韓国党・民主労働党・進歩新党、各々が描いている‘連合’の絵が違うだけでなく、政策と理念の最大公約数を訪ねて行く過程も険しく見える。
一度も行ったことのない道の前で、野党圏再編について悩んできた2人が会った。民主党のシンクタンクである民主政策研究院 研究企画委員を受け持っているキム・ホギ教授(延世大社会学科)と今回の選挙で進歩新党を公開支持したチョ・ヒヨン教授(聖公会大社会科学部)は立っている地点は異なるが、注目した方向は同じだった。羅針盤の針が示したものは‘さらに多い進歩’であった。2人の対談は23日、麻浦区、孔徳洞のハンギョレ新聞社でなされた。
まず、6・2地方選挙評価という論議の出発点では、2人は並んで立っていた。MB審判と共に連合政治が野党圏勝利の要因ということは正しいが、連合政治の裏面には光と陰が共存しているという点だ。
キム・ホギ教授(以下 キム) "成績表だけ見れば民主党との連合政治に積極的だった民主労働党は相当な成果を上げ、独自路線を歩んだ進歩新党は満足するに足る成績を出すことができなかった。だが、結果だけで評価することにはならない。進歩勢力内の分化を考慮すれば、避けられない点があると見る。"
チョ・ヒヨン教授(以下 チョ) "野党圏が分立した状況でも連合すれば勝つことができるという小さな希望が結合し、連合政治という時代的に当然の事が作られ、一定期間持続する可能性もある。だが、連合政治は民主党が全ての野党圏を代表することはできない脆弱さ、それでも進歩政党がこれに代わることのできない状況で出現した過渡期的状況だ。今回、民主労働党は実利的戦略を取ったがアイデンティティを十分に浮上させられず、進歩新党は独自的な旗は維持したにしても独自路線(ノ・フェチャン)と部分連合(シム・サンジョン)を巡り‘秩序ある分業’ができないのが惜しい。"
補欠選より総選挙・大統領選挙対応を
‘躍動的福祉国家’実現のため
進歩陣営・民主改革陣営 悩みを
キム "地方選挙は広域・地方自治体長、広域・基礎議員など各級単位が多様で妥協の空間が広かった。だが、直ぐにも来る7・28再補欠選挙でもこういう連合政治が容易にできるかは未知数だ。今後、総選挙・大統領選挙を控え連合政治をどのようにすることができるのか、具体的なロードマップを作らなければならない。"
野党圏勝利のために連合政治が必要だが、最近政界の一角で提起されている民主党と進歩政党が一つの政党に合わさらなければならないという‘ビッグ テント論’は現実的に可能でないということで意見が一致した。政策と理念の面で、進歩政党と民主党は差がとても大きいということだ。だが、ビッグ テント論の代案が何なのかについては2人は立場が違った。キム教授は民主党の革新を、チョ教授は進歩大連合に傍点をつけた。2人が分かれる地点は我が国社会を変えていく最も大きな動力が民主改革陣営にあるのか、あるいは進歩陣営にあるのかであるわけだ。
キム "ひとまず、ヨルリンウリ党から分かれて出た民主党と参与党が先に統合しなければならない。また、民主労働党と進歩新党も合わさらなければならない。その次に、進歩政党と民主党は‘連帯の中の差異’、‘差異の中の連帯’をしながら、価値・政策・リーダーシップの3つの次元で連合政治を実現しなければならない。"
チョ "私は民主党と進歩政党が共にする‘ビッグ テント論’でなく、民主労働党・進歩新党とは別の社会勢力が共に‘進歩ビッグ テント’を作り、現在の民主党の外側にいながら新しい政治を熱望する創造韓国党・参与党支持層を進歩ビッグ テント内に引き込むべきだと見る。"
キム“民主党は消極的な中道改革主義を抜け出し、新しい進歩を標ぼうしなければならない。チョ教授がおっしゃった進歩ビッグテント論には原則的には同意するが、大衆的支持をどれくらい得ることができるのか、ハンナラ党に対抗し勝つことができるのかが分からない。ひょっとすると以前の改革党の拡大バージョンに過ぎないのではないか。民主党が革新を通じて参与党・創造韓国党に対する支持を吸収しなければならない。”
民主党-参与党、民主労働党-進歩新党 各々統合した後、政策連合できれば進歩大連合-民主連合 共存可能
チョ“だが、大衆が果たして改革ブロックを選択するのか、進歩ブロックを支持するのかは変化があることだ。今回の選挙だけで見ても、国民は新しい無償給食のような進歩的議題を積極的に支持することにより保守階層の反対を一太刀で全て整理してしまったじゃないか。進歩ビッグテントを通じて民主党を圧迫しなければならない。”
‘連合政治’下絵が違ったので、2人は7・28再補欠選挙のような現実政治を眺める観点も多少異なった。
チョ“連合政治は利害関係の再分配・再調整がなされるべきだが、今回の再補欠選挙ではこれが容易ではないと見る。民主労働党・進歩新党・社会党など進歩陣営内での再調整はあるだろうが。また、今回有権者が6・2地方選挙を通じて連合の喉の渇きをちょっと解消したのではないだろうか。7・28補欠選では6・2選挙のように連帯を切実に感じはしないだろう。”
キム "今回、地方権力は交替したが相変らず議会と行政権力は保守が掌握しているのではないか。国民的視点で見ようとすればMB牽制という有権者の風があるわけで、従って連合政治に対する熱望は変わらないと見る。今回も連合政治を駆使し中道進歩でも、正統進歩陣営でも、とにかく進歩的候補が当選することが必要だ。そのためには、民主党の肝っ玉の大きな譲歩が必要だ。民主党が度量大きく譲歩すれば進歩改革有権者からより大きな支持を受けることになるだろう。”
チョ“連合をするにしても、どんな人が単一候補になるのかによって意味があるだろう。たとえばシム・サンジョン前進歩新党代表のような人程度が連合候補になってこそ国民が同意するのではないか。”
2人はしかし、進歩ビッグテントも民主改革ビッグテントも全て‘巨大な挑戦’に直面していると見た。また、競争であれ連帯であれ、その挑戦に応戦する過程の中にあると語った。
キム "李昭博政府になって、いよいよ国民が福祉に対する‘センス’を持つようになった。民主党や進歩政党でも全てがこれに対する対応が必要だ。児童手当て導入、医療福祉強化のような伝統的福祉にも神経を使わなければならず、働き口拡充のような世界化時代に要求される積極的福祉の全てが必要だ。民主党は福祉問題のような伝統的社民主義に対する関心と配慮が足りず、進歩政党も世界化時代の新社民主義戦略に渋かった。難しい課題だが韓国社会はこの方向に行かなければならない。”
チョ“百パーセント共感する。進歩政党、改革政党の全てが世界化の挑戦に応戦しなければならない。”
キム“最近、進歩新党関係者たちが出した本が<リアル進歩>という題名で、ノ・ムヒョン前大統領の遺作を集めて出した本の名前が<進歩の未来>だ。進歩陣営と民主改革陣営、全て‘進歩’という共通分母を持っている。どっちでも‘新しい進歩’に対する企画を出さなければ、2012年総選挙・大統領選挙で野党圏が勝つことは容易でない。”
チョ“そのような面で進歩陣営と民主改革陣営は誰が躍動的福祉国家という時代的課題を表現するかを巡り競争しなければならない。”
キム“これが我々2人、互いに違う地点だ。私は進歩大連合と民主連合が排他的でないと見る。遠くを見れば、進歩的民主大連合、民主的進歩大連合が我々の道でないか。2つは新たに結合しなければならない。”<終わり>
イユ・チュヒョン,コ・・ナム記者 edigna@hani.co.kr,
写真 シン・ソヨン記者 viator@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/427383.html 訳J.S