原文入力:2010-06-22午後06:51:01(1131字)
哨兵たち 軍調査の時 "見なかった" …軍 任意に観測発表
魚雷攻撃 根拠に活用…監査院 分かっていながら明らかにせず
クォン・ヒョクチョル記者
去る3月26日夜、天安艦沈没事故当時、ペクリョン島で勤務していた海兵隊哨兵らが水柱を目撃したという軍の発表とは異なり、哨兵らは軍の自主調査の時 "水柱を見ることはできなかった" と述べ、雷や落雷と推定して報告していたことが明らかになった。監査院はこの事実を天安艦事態監査過程で把握したが、事故原因は監査対象でないという理由で去る10日の監査中間発表に含めなかった。
軍関係者らの説明を総合すれば、3月26日夜9時22分頃、天安艦事故発生地点から2.5kmほど離れたペクリョン島海岸警戒所の哨兵2人が落雷のような‘ドーン’という音とともに白色閃光を目撃した。パク・某上等兵は陳述書で「警戒勤務中、どしんという音を聞き海上前方約4kmを見つめると、高さ約100m、幅20~30mの白色閃光が見え2~3秒後に消滅した」と述べた。別の哨兵 キム・某上等兵も「白いあかりが周辺に広がり消滅するのを見た」 と述べた。これらは何回も軍調査で閃光と爆発音を総合し落雷と判断し報告したと一貫して述べたことが分かった。
ある消息筋は「哨兵がみた閃光が何かを断定することはできないが、水柱を確かに見たという人はいない」と話した。‘哨兵が水柱を観測した’という発表は軍の判断に過ぎず、確認された‘事実’ではないとの指摘だ。
天安艦事故当時、水柱の存在は天安艦が北韓魚雷攻撃を受けて沈没したとし、民・軍合同調査団が提示した重要な根拠の一つであった。野党と参与連帯などは‘魚雷攻撃ならば必然的に発生する巨大な水柱に対する証拠が貧弱だ’とし水柱の存在有無に疑問を提起したが、民・軍合調団は△ペクリョン島哨兵の水柱目撃△天安艦左舷見視兵の顔に水滴が飛んだという陳述などを根拠に「水中爆発で発生した水柱現象と一致する」と反論してきた。天安艦生存将兵らは4月7日、国軍首都病院で進行された記者会見で水柱を見なかったし水にもぬれなかったと述べた経緯がある。
これに対し国防部は 「見視兵らは船の前にいて、初めはよく分からなかったが、後ほど考えると水が浴びせられたようだという陳述をした」とし「水柱がなければ魚雷攻撃がなかったという主張に同意しない」と話した。
クォン・ヒョクチョル記者 nura@hani.co.kr
原文: 訳J.S