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政府 "利敵" 言い出し 右派 "行動" 相槌

原文入力:2010-06-18午後10:01:11(1729字)
ガスボンベ・シンナー・汚物まで…‘安保理書簡’十字砲火
政府の力が通じない市民団体‘赤色 烙印’捺し

ファン・チュンファ記者

←参加連帯が天安艦沈没と関連する疑問点を盛り込んだ書簡を国連安保理議長に送ったことに抗議する拉北者家族会会員たちが、6月15日午後 ソウル、鍾路、孝子洞の参与連帯建物前で手立て札を持ち記者会見を行っている。 イ・ジョンチャン先任記者 rhee@hani.co.kr

[ニュース分析] 極端に駆け上がる‘参与連帯 魔女狩り’
悪口と暴行、ガスボンベとシンナー…。 18日 ソウル、鍾路区、通仁洞の参与連帯前で起きた5日目の集会では結局 汚物まで登場した。非政府機構(NGO)が国連安全保障理事会に‘天安艦事件の徹底した調査と平和的解決’を要請する書簡を送ったことに対する批判は‘利敵行為・売国奴’という感情的非難に駆け上がっている。集会を主導するこれらは参戦勇士戦友会、枯れ葉剤戦友会など極右指向団体らだ。

だが、専門家たちは参加連帯に対するこういう‘魔女狩り’は、安保問題に敏感な極右団体らの単純な反発ではないと分析する。不利な情勢を突破しようとする‘犠牲の羊つくり’を越え、現政権の主流である保守勢力と、この間 現政権から疎外されてきた極右勢力の合作だと指摘する。

安保問題をテコにして保守・右翼団体らに先にメッセージを投じたのは政府だ。異例的に外交通商部、大統領府、総理室までが出て鋭い非難の声を高めた。「どこの国の人間か」というチョン・ウンチャン国務総理の発言は、総理が保たなければならない‘品格’とはかなり距離が遠いほどに感情的だった。市民団体関係者たちは「政府が特定市民団体を名指ししてこのように非難することは過去には無かった」 と話す。

ハ・スンチャン‘希望と代案’常任委員は 「今回の書簡発送は一つの契機だったに過ぎない」 として 「政局の主導権を失いかねないという危機感を感じている現執権勢力にとって、参加連帯は なぎ倒さなければならない‘進歩勢力’の象徴のようなものだっただろう」と話した。ろうそく集会で任期を始め‘対国民謝罪文’まで発表した李明博政府が執権後半期に入り込み感じる深刻な危機意識が特定団体に対する十字砲火につながったということだ。

それでは、なぜ参加連帯なのだろうか。シン・ジンウク中央大教授(社会学)は、参与連帯がこれまで極端な主義・主張ではなく合理的な活動で比較的幅広い市民の支持を受けているという点を挙げた。シン教授は「政府が強制力を通じて参加連帯を抑圧するのは難しいので、絶えず烙印を捺し続け わい曲されたイメージを作る必要があったのだろう」と話した。

政府のこういう意図を現実化させ後押しすることが保守言論,保守団体、そして検察・警察などの公権力だ。保守指向の<朝鮮日報>は5日間 参与連帯の書簡と関連して22件の批判記事を出し続けた。<中央日報>は17件、<東亜日報>は12件だった。言論が出るとすぐに普段は右翼団体と距離をおいてきた保守団体らも声明やセミナーを通じて‘参与連帯が北韓を助け、政府外交の粗捜しをしようとした’という論理を作り出した。警察は集会阻止に消極的で、検察は‘捜査をする’として雰囲気を作った。

こういう結果として5日間にわたり参与連帯の前は右翼団体らの過激行動が思う存分に表出される空間に変わった。
オ・チャンイク人権連帯事務局長は「極右団体らは李明博政府が好む行動をすれば彼を通じて報奨を受けることができると考える傾向がある」と話した。シン・ジンウク教授も「保守層から極端な行動には共感しないというメッセージを送らなければ、これらは自分たちが保守層を代弁して行動しているという英雄主義的な認識を持つようになりうる」と憂慮した。

ファン・チュンファ記者 sflower@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/426362.html 訳J.S