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警察署で調査受けた被疑者22人 "警察が拷問・苛酷行為"

原文入力:2010-06-16午後09:11:41(1421字)
人権委 職権調査で明らかに
陽川警察署 7人 職務停止

ソン・ジュンヒョン記者,チョン・ジンシック記者

←CCTVの死角地帯で=国家人権委員会が拷問があった場所と目星をつけ公開した陽川警察署,強力チーム事務室の閉回路TV画面。カメラを上に上げておき天井が多く見え、画面下方に死角地帯ができた。(左) 閉回路TV画面の死角地帯に置かれた座布団で、被害者たちはここで拷問されたと主張した。(右) [国家人権委員会提供]

ソウルのある警察で警察官らが昨年8月から今年3月まで、被疑者22人に拷問と過酷な行為をした事実があらわれ波紋が生じている。警察庁は該当警察署長と警察官らの職務を停止し真相調査に入り、検察はこれら警察官の‘汚職暴行’疑惑を捜査していると明らかにした。

国家人権委員会(委員長 ヒョン・ビョンチョル)は「先月初め‘ソウル、陽川警察署で犯行を自白しろと言い、口にクツワをはめてスコッチテープを顔に巻きつけ暴行した’という陳情を受け付けた後、該当警察署を調査した結果、そこで調査を受けた被疑者22人が‘拷問と過酷行為を受けた’と述べた」と明らかにした。人権委は陽川警察署で調査を受けた後、拘置所に収監された32人を直接調査しこういう陳述を得、陳述を裏付ける関連資料なども確保したと付け加えた。

人権委の調査結果によれば、陽川署刑事課強力チーム長など警察官5人は窃盗関連被疑者を捜査する過程で共犯関係と余罪自白などを得る目的で被疑者を警察署へ連行する車両と強力チーム事務室で苛酷行為をしたことが分かった。

警察は被疑者の口にトイレットペーパーやタオルなどでクツワをはめた後、頭を足で踏み、背中で手錠をかけたまま腕を折り上げる俗称‘翼折り’等の拷問をしたと人権委は明らかにした。人権委は該当被疑者らが拘置所に収監された当時の保護官勤務日誌と医薬品台帳等を通じて拷問被害の跡などを確保し、拷問でヒジの骨が折れた病院診療記録、補綴した歯がこわれた状態の写真なども確認したと付け加えた。

ユ・ナムヨン人権委常任委員は「種々の状況と資料を総合すれば、被害者たちの陳述に信憑性があり、拷問事実が認められる」とし「陽川署警察官5人を検察に告発または捜査依頼した」と明らかにした。

これに伴い、警察庁は該当警察官5人と陽川警察署長、陽川警察署刑事課長など7人を待機発令措置した。カン・ヒラク警察庁長官は「疑惑が提起された事実だけでも全国の警察官が恥ずかしいと考え反省しなければならない」としながら「根本対策を早い時期内に用意する」と明らかにした。

ソウル南部地検もこの日「去る4月3日、関連機密情報を入手し苛酷行為被害者たちと関連警察官、同僚収監者などの参考人を相手に広範囲で徹底した捜査を進行中」と明らかにした。

だが、イ・ヘシク陽川署刑事課長は 「被疑者を拷問した事実はなく、人権委が何の根拠でそのような発表をしたのか分からない」とし「人権委発表が事実ではないと明らかになれば法的対応をする」と反論した。

ソン・ジュンヒョン先任記者、チョン・ジンシク記者 dust@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/rights/425969.html 訳J.S