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イ大統領 世宗市 国会に押し付け 4大河川は継続強行

原文入力:2010-06-14午後10:05:22(1485字)
10日ぶりの‘民心解決法’、"正しい道を行っている" とし原則だけ
"政策が政治的懸案になり国論分裂" 民心に‘逆向’

ファン・ジュンボム記者

←李明博大統領が14日、大統領府でTVとラジオで生放送された第42次ラジオ.インターネット演説を通じ今後の国政運営の方向を語っている。 大統領府提供

李明博大統領は14日、テレビとラジオで生中継された演説で「今回の選挙を通じて表出された民心を重く受け止めている」とし「私を含め大統領府と政府の皆が自己省察の土台の上に変化を恐れず果敢に変化してゆくだろう」と話した。6・2地方選挙敗北に対し10日余の沈黙を破った初めての言及だ。

イ大統領は大統領府・内閣のシステムと人事改編などいくつかの方向も提示した。だが、ハンナラ党ですら「刷新の流れを一定反映したが、民心の要求に比べて不完全だ」(ある若手議員)という話が出るほど、イ大統領の演説は‘6・2民心’とはかけ離れているという指摘を受けている。イ大統領は刷新と改革の原則的姿勢を明らかにしただけで具体的方案は「方針が決まり次第、明らかにする機会を持つ」として後送りした。8・15光復節祝辞を通じて執権後半期の国政運営方向を提示する予定だと大統領府は明らかにした。

イ大統領は「大韓民国が追求しなければならない価値とアイデンティティ、ビジョンに立った国政基調は確実に維持していく」、「歴史の大きい流れとして大韓民国は現在、正しい道を歩んでいる」として、大きな枠組みで国政基調に変化がないことも明確にした。

当面の政策懸案に対しても既存態度から大きく抜け出さなかった。政界内外でハンナラ党敗北の原因に挙げられる核心懸案である4大河川事業に対して、イ大統領は「さらに多くの意見、地方自治体らの意見を取りまとめる」としつつも強行意志を明らかにした。むしろイ大統領は京釜高速道路、仁川国際空港、高速鉄道などが反対を受けた点を挙論し「まさにそれらの事業が大韓民国発展の牽引車になった。4大河川事業も明確にそうなる」として変わらない‘4大河川所信’を示した。

←李明博大統領が明らかにした刷新方向

イ大統領は世宗市修正問題は「国会が今回の会期(6月臨時国会)で表決処理することを望む」とし国会を通じた事実上の放棄手順を選んだ。だが、野党は「イ大統領自ら修正案を撤回することが6・2民心を反映した解決法」として反発した。その上で国会にボールを渡しながらも、1年近く引きづってきた国論分裂と政治的混乱、地方選挙で明らかになった忠清民心に対しては責任ある言及をしなかった。イ大統領は反対に世宗市と4大河川を「政策的懸案が政治的懸案となり国論分裂が深刻になる場合」と片付けた。‘私は歴史的所信、批判者は政略的意図’という既存認識をそのまま示したものだ。

その上、国民に対するメッセージ伝達方式も記者会見など双方向ではなく、定例ラジオ・インターネット演説をテレビに拡張した一方的な疎通だった。ハンナラ党の初・再選議員らが与党人的刷新を要求してきたことに対し「皆が他人のせいにする前に‘自分のせい’という心を持たなければならない」と‘訓戒’したことも自省する姿とは距離が遠く見える。

ファン・ジュンボム記者 jaybee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/425549.html 訳J.S