本文に移動

これ見よがしに北朝鮮の金委員長に会ったロシア国防相…防衛産業の責任者も同席

登録:2024-12-02 06:51 修正:2024-12-02 08:27
北朝鮮の金正恩国務委員長が訪朝したロシアのアンドレイ・ベロウソフ国防相と29日に面会したと、朝鮮中央通信が11月30日付で報道した=平壌/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 国防相率いるロシアの軍事代表団が北朝鮮を訪問し、軍事協力などを論議した後、帰国した。時期的にちょうどウクライナ特使団が韓国を訪問した直後だ。

 1日に報じられた労働新聞とロシア国防相などの情報よると、アンドレイ・ベロウソフ国防相を団長とするロシア国防省代表団は先月30日、北朝鮮のノ・グァンチョル国防相やチョン・ギョンテク人民軍総政治局長、アレクサンドル・マツェゴラ駐朝ロシア大使らの歓送を受けて平壌(ピョンヤン)の順安(スナン)空港から帰国の途についた。ベロウソフ国防相は平壌を出発する前に、平壌の牡丹峰(モランボン)にある解放塔に献花した。解放塔は1945年の朝鮮解放当時に戦死したソ連軍を追悼するために1946年8月に建てられた記念物。

 ロシア国防相一行の今回の訪朝は、ウクライナのルステム・ウメロフ国防相率いる「ウクライナ特使団」が韓国を訪問し、11月27日に尹錫悦大統領と面会したことなどを考慮したものとみられる。ドナルド・トランプ次期米大統領がウクライナ・ロシア担当特使にキース・ケロッグ氏を指名し、ウクライナ戦の早期終結構想に向けて動き出していることも、朝ロが考慮しているシグナルといえる。

11月29日、平壌の労働党庁舍で、金正恩委員長が訪朝したロシアのアンドレイ・ベロウソフ国防相と面会している。ベロウソフ長官の右側に、アレクセイ・クリボルチコ国防次官が座っている=平壌/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 韓国国防研究院のトゥ・ジンホ戦略研究室長は1日、ハンギョレに「今回のロシア代表団にロシアのアレクセイ・クリボルチコ国防次官が含まれていたことに注目しなければならない」と強調した。クリボルチコ次官は、ロシア国防省内で防衛産業分野を総括する人物。クリボルチコ次官は6月、ウラジーミル・プーチン大統領が平壌を訪問し、朝ロ同盟を復元する包括的戦略パートナーシップ条約を締結した翌日に平壌を訪問し、金正恩委員長と単独で面会したこともある人物だ。北朝鮮とロシアが公開した写真を見ると、クリボルチコ次官は、金正恩委員長がベロウソフ国防相と面会する際、ベロウソフ国防相の右隣に座っている。北朝鮮のノ・グァンチョル国防相との会談にも同席した。

 トゥ・ジンホ室長は「クリボルチコ次官はロシアの防衛産業、兵器獲得、戦力化の任務を担い、北朝鮮との防衛産業協力を主導している」とし、「北朝鮮軍の派兵に対する見返りとして、ロシアが北朝鮮の兵器システムの性能改良、特に老朽化した海軍と空軍戦力の現代化を支援するものとみられる。ミグ機やスホーイ戦闘機など兵器システムの供給についても話し合われるだろうし、これを通じて北朝鮮の作戦能力が強化されるだろう」と分析した。ロシア軍事代表団の今回の訪朝の間、双方は北朝鮮軍のさらなる派兵も話し合ったものとみられる。

今年7月にクリボルチコ国防次官が平壌を訪問し、北朝鮮の金正恩国務委員長と面会した時の様子。プーチン大統領の訪朝に続き、後続措置について協議を行ったものとみられる/朝鮮中央通信・連合ニュース

 タス通信などロシアの報道によると、ベロウソフ長官は来年5月9日にモスクワの赤の広場で開かれる80年目の戦勝記念日の軍事パレードに北朝鮮軍部隊を招待した。トゥ室長は「北朝鮮がこのパレードに出席すれば、北朝鮮とロシアが同盟はもちろん『ロシア版NATO』と呼ばれるCSTOをはじめ、ロシアが主導する多国間機構にも北朝鮮が登場するシグナルになるだろう」と語った。特に、軍事パレードより先に、来年のウクライナ戦争開戦3年(2月24日)と祖国守護の日(2月23日)を迎え、金正恩委員長のロシア訪問が実現する可能性が高いと、トゥ室長は見通した。

 北朝鮮のチェ・ソンヒ外相がロシアを訪問してプーチン大統領と面会したのに続き、ロシアの国防相が訪朝して金正恩委員長に会うなど、北朝鮮とロシアは予想よりはるかに早いスピードで協力を強化している。これは、トランプ大統領が就任してウクライナ戦争が終わった後も、ロシアが北朝鮮を捨てるのではなく、戦略的協力を続けることをロシアが北朝鮮に保証し続ける意味ともとれる。特に第2次トランプ政権が始まった後、北朝鮮とロシアがウクライナ戦争の終戦過程で緊密に協力し、プーチン大統領が北朝鮮を助け、朝米交渉を進める可能性も注目されている。

北朝鮮の金正恩国務委員長が、訪朝したロシアのアンドレイ・ベロウソフ国防長官、クリボルチコ国防次官(左端)とともに、11月29日の祝賀公演を観覧している=平壌/タス通信・聯合ニュース

 これに先立ち、北朝鮮の金正恩国務委員長は先月29日、平壌でベロウソフ国防相に会い、「米国をはじめとする挑発勢力に、ロシアの警告を無視したら不利益になることを明白な行動のシグナルとして示す必要がある」とし、「平壌はいつもモスクワと共にする」と述べた。北朝鮮官営「労働新聞」が30日付で報道した。

 金国務委員長とベロウソフ長官は今回の対話を通じて「国防分野をはじめ両国間の包括的戦略パートナーシップ関係を深化・発展させ、急変する地域・国際安保環境に対処し、両国の主権と安全利益、国際的正義を守護する問題に対する幅広い意見交換を行い、満足な意見の一致を見た」と「労働新聞」は報じた。ベロウソフ長官は、北朝鮮のノ・グァンチョル国防相(国防長官)とも会談を開き、「両国の軍隊の間の戦闘的団結と戦略・戦術的協同を強化する問題で完全に一致した」という。

パク・ミンヒ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/1170101.html韓国語原文入力: 2024-12-01 18:51
訳H.J

関連記事