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大統領府の人々、 "うまくいかないね…"

原文入力:2010-06-11午後07:32:36(1596字)
選挙・国政関連 8日間 沈黙…大統領‘長考’
刷新論・ナロ号 墜落…参謀陣‘愚痴’

ファン・ジュンボム記者

 "うまくいかないね…." 大統領府の人々は11日このように愚痴った。6・2地方選挙で敗北した後、与党内外で党・政府・大統領官邸 刷新主張が沸き立ち、監査院調査結果で軍はめちゃくちゃと明らかになったのに続き、ナロ号まで2回目の失敗をするなり出てきた嘆きだ。大統領府関係者たちは "ワールドカップも不安だ" という‘冗談’を交わした。

あらゆる悪材料と圧迫に囲まれた‘四面楚歌’の身ではあるが、李明博大統領はめげずにこの日、現場を訪ねた。午前にソウル、永登浦区にあるソウル市立青少年職業センターで非常経済対策会議を開き、こちらにある社会的企業を激励訪問した。6・2地方選挙後、初めての民生現場訪問だ。中道実用・親庶民基調に対する意志を反映したものと大統領府は説明した。イ大統領は子供の本を脚色し公演を行うある社会的企業を訪問し笑って公演を観覧した後、団員たちにコーヒーを奢り記念写真を撮った。

午後には未来企画委員会を開き、韓国開発研究院(KDI)から‘未来ビジョン2040’等の報告を受けた。イ大統領はこの席で「大韓民国が現在は難しいが遠い将来の計画を自ら推測し継続修正しながら目標をたてて行くということが重要だ」と話した。

大統領 現場訪問‘経済’の話ばかり
"状況の深刻性 分からないのか" 一部に憂慮も

イ大統領はこの日、選挙敗北や今後の国政運営方向などに関しては一言も言及しなかった。選挙翌日の去る3日「今回の選挙結果を皆が共に省察の機会とし、経済再生に専念しよう」と話した後、8日目の沈黙だ。選挙で敗れた側がよく語る‘謙虚な民心受け入れ’のような話もしなかった。

キム・ウンヘ スポークスマンはこの日ブリーフィングで「イ大統領は執権の後半期の国政の大きな枠組みの方向に対し熟慮しながら長考に入った状態」と話した。だが、イ大統領の沈黙が‘熟慮’だけを意味するのではないとの解釈もある。イ大統領は最近ハンナラ党の一部重鎮議員らを大統領府に呼んだ席で「こつこつ行けば良い。今後、良いことがたくさんできるだろう」という趣旨で話したと知られた。ハンナラ党では「イ大統領が状況を深刻に受けとっていないのではないか」という憂慮の声が出てきている。

イ大統領が沈黙する代わりに大統領府は参謀らの口を通じて刷新要求に一部うなずく返事をした。キム スポークスマンはブリーフィングで「大統領府(参謀陣)改編を準備中で、準備手続きが終えられれば適切な時期に改編がなされると理解している」として「国政の後半期の全般的システムの改善と政策レビュー(点検)に着手した」と明らかにした。別の高位関係者は「7・28補欠選前に大統領府組織と人事改編がなされるかもしれない」と話した。他の核心参謀は 「改編がなされる前まで国政遂行に最善を尽くして臨もうということに対し首席らが皆 意を共にしている」として 「首席秘書官全てが責任を負うべき覚悟になっていると理解している」と話した。 大統領府首席らが全員退く姿勢になっているということだ。

だが、こういう話が大きな響きを与えられなかった。強まる外部圧迫に押された消極的防御に映ったためだ。与党のある要人は「大統領が直接立ち上がり‘選挙民心を謙虚に受け入れ国政を刷新する。結論を下す時まで少しだけ待って欲しい'と明らかにしなければならない時」と話した。 ファン・ジュンボム記者 jaybee@hani.o.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/425217.html 訳J.S