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チャン・ソンテク‘事実上 No.2’に

原文入力:2010-06-07午後10:19:12(1562字)
内閣には経済通 前面配置
北韓高位職 人事改編

ソン・ウォンジェ記者

←北韓が7日、最高人民会議第12期3次会議を開き、チャン・ソンテク国防委員会委員を副委員長に選任した。昨年4月に国防委員に任命されたチャン・ソンテク(右側)が1年2ヶ月ぶりに国防委副委員長に選任されたことは、キム・ジョンウン後継構図を念頭に置いた布石と解説される。写真は朝鮮中央通信が去る5月に報道した普天堡戦闘勝利記念塔訪問当時の姿.連合ニュース

7日 開かれた最高人民会議第12期3次会議で断行された北韓人事で最も眼に触れるのはチャン・ソンテク国防委員会委員の国防委副委員長昇進だ。

チャン新任副委員長は昨年4月9日、最高人民会議第12期1次会議で国防委員に進入し1年2ヶ月で副委員長となった。国防委員会にはすでにチョ・ミョンロク第1部委員長とオ・グンニョル,イ・ヨンム,キム・ヨンチュン副委員長がいる。だが、今回の人事で「チャン副委員長が、高齢に加え持病でほとんど活動できずにいるチョ第1部委員長を抜きNo.2として公認された」(高位脱北者出身のある専門家)という評価が出ている。

チャン副委員長に任された最も大きな責務はやはり金正日国防委員長の3番目の子息ジョンウンへの後継構図を安定的に構築・管理することだ。チャン副委員長は故金日成主席の娘キム・ギョンヒ党軽工業部長と1972年に結婚した後、89年党3大革命小組部長、95年党組織指導部第1部部長など権力核心に就いたが、2004年初め‘権力欲による分派行為’を理由に職務停止された。子息のキム・ジョンチョルやキム・ジョンウンを後継者として前に出そうとしていた金委員長夫人コ・ヨンヒが‘野心家’として追い立てたためだ。

2005年末に党首都建設部第1部部長に復帰した彼は、2007年10月に検察と保安機構を管掌する党行政部長に昇進した。特に2008年には金委員長の‘健康不安’を基点に金委員長に至近距離で随行する実力者に浮上し後継構図構築作業を総括してきたと知られた。チャン・ヨンソク聖公会大外来教授は「リ・チェガン労働党組織指導部第1部部長の死亡に続き今回の人事が出たことに照らして、今後 国防委がチャン副委員長を中心に後継構築を主導する可能性が高い」と話した。チャン副委員長が代表的な親中派に挙げられるという点で 「彼の浮上は‘キム・ジョンウン後継構図’の安定的管理とともに北韓-中国関係強化の強い意志」(ヤン・ムジン北韓大学院大学校教授)とも分析される。

内閣改編は労働党出身らの前陣配置が注目を集める。チェ・ヨンリム平壌市党責任秘書が総理へ、キム・ナクィ黄海南道党責任秘書、リ・テナム平安南道党責任秘書、チョン・ハチョル党中央委員が副総理に任命された。高位脱北者出身の専門家は 「貨幣改革で乱れた民心を把握し経済改善努力に党次元の力を与えたもの」と解説した。機械工業相(チョ・ビョンジュ)と電子工業相(ハン・クァンボク)が内閣府総理を兼ねるようにしたことは先端産業発展の意志を、軽工業相と食料日用工業相を交替したことは人民生活向上の意志を強調したものと分析される。カン・ヌンス前文化相を副総理に、チャン・ソンテク副委員長の側近に挙げられるパク・ミョンチョル国防委参事を体育長官に座らせたことについては「後継構図構築のためのイデオローグの内閣布陣」(チャン・ヨンソク)という解説が出ている。

ソン・ウォンジェ記者 wonje@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/424550.html 訳J.S