北朝鮮が大韓民国を敵対国家と規定した内容を盛り込み、憲法を改定したと明らかにした。
朝鮮中央通信は、15日に行った南北連結道路の京義(キョンウィ)線・東海(トンヘ)線爆破のニュースを17日に伝え、「これは大韓民国を徹底的な敵対国家として規定した共和国憲法の要求と、敵対勢力の重大な政治・軍事的挑発策動によって予測不可能な戦争へと突き進んでいる深刻な安保環境から発した、必然的かつ合法的な措置」だと報じた。
北朝鮮は7~8日に最高人民会議を開き、憲法を改定したが、南北関係や統一などに関する事項がどのように変わったのかについてはこれまで公開していなかった。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は今年初め、憲法改定にあたり、統一という表現を削除し、領土条項を新設せよという指示を下している。
同通信は、人民軍総参謀部が15日に「南部の国境の東・西部地域で、韓国とつながった共和国側の区間の道路と鉄道を物理的に完全に断つ措置を取った」と報じた。
北朝鮮国防省の報道官は「江原道高城郡鑑湖里(コソングン・カムホリ)一帯の道路と鉄道の60メートルの区間と、開城市板門区(パンムング)駅の東内里(トンネリ)一帯の道路と鉄道の60メートルの区間を爆破の方法で完全閉鎖した」とし「閉鎖された南部国境を永久に要塞化するための我々の措置は引き続き取られる」と明らかにした。
同通信は、今回の措置は労働党中央軍事委員会の命令によるものだとし、「朝鮮民主主義人民共和国の主権行使領域と大韓民国の領土を徹底的に分離するための段階ごとの実行の一環」だったと強調した。