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“午後2時すぎるとおかしかった…20代が1人2人と…”

原文入力:2010-06-03午後10:54:50(2255字)
[2日投票場で何が]“ミニスカートと運動服姿の若者たち 集まって”
“投票日に知人に督励電話 20通以上した”
“政治無関心が‘クールだ’→'考えがない’に変わったようだ”
“ロウソクのあかり以後 大学入学 09年度入学生から真剣になった”

キル・ユンヒョン記者,キム・ミンギョン記者

←6・2地方選挙開票で野党圏候補たちが善戦しているという消息を聞き、3日明け方 若い世代など市民がソウル広場に集まりロウソクのあかりを揺らして喜んでいる。彼らはツイッター等を通じて、いつも時間と場所を互いに知らせていた。 キム・ギョンホ記者 jijae@hani.co.kr

“そういえば、おかしかった。”
去る2日、ソウル、江北区のある小学校に設けられた投票所で、選挙要員として参加した公務員キム・某(32)氏は「午後2時を過ぎると、以前の選挙とは違った流れをはっきり感じた」と打ち明けた。昼休みが過ぎた頃頃からミニスカートと気楽な運動服姿の20代の若者たちが1人2人と投票所に集まったという。

ある女性は票を投じる候補の名前を几帳面にメモしてきたし、町内の友人と見える20代男性は投票所内でくすくす笑い選挙要員から注意を受けていた。キム氏は「3日朝、出勤して同僚と話を交わしてみると皆 似た経験をしたといって驚いた」として「誰も気づかない内にに一つのドラマが撮影されていたのではないのかと思う」と話した。

中央選挙管理委員会が正確な世代別投票率を集計するには時間がかかるが、投票促進運動を継続的に行った人々は今回の地方選挙‘突風’の背景に20~30代の投票率を挙げる。

実際に投票当日の20~30代の動きは以前に比べ慌ただしかったように見える。韓神大キリスト教教育学修士課程のメン・ドゥボラ(25)氏は投票するために‘日帰り’で全北群山まで行ってきた。彼を遠く群山まで導いたのは「大統領の疎通方式」だった。4大河川事業に反対する宗教界と市民社会団体の声を単純に‘反対のための反対’と片付け、とても軽く見ているというのがメン氏の考えだ。

就職活動学生チョ・某(26)氏は「他の人との疎通を重視する若い女性たちの立場から見れば、そのような大統領の思考がとうてい理解できない」と話した。チョ氏は投票当日、知人らに投票を促す電話を20通以上したという。

20代の集いである‘青年イグナイト’のキム・ソンギョン(27)代表も午前に投票を終えた後、40~50人に投票を促す団体携帯メールを送った。 彼は「20代の投票率を高めるには、ツイッターやアイフォンなど情報技術機器の影響も大きかったようだ」と話した。イ・ジュンソク(26・釜山経済大新聞放送学4年)氏も「携帯電話認証ショットのようなものを通じて投票がかたいイメージから面白い行事に変わったようだ」と話した。

何が彼らを動かしたのだろうか。アン・ジンゴル参加連帯民生希望チーム長は「イ・ミョンバク大統領執権以後に悪化した青年失業と半額登録料公約未履行など具体的な懸案に対する若年層の反感が具体的に表現されたこと」と診断した。

ソン・ハンミン(26) 2010大学生有権者連帯常任代表は‘20代コード’と呼びうる やや心理的な部分に注目した。ソン氏は「数年前には政治や社会に無関心な子供たちに対し‘クールだ’という感じがあったが、ある瞬間から‘考えがない’という側に評価が変わったようだ」と話した。彼が考える変曲点は、2008年春から夏まで続いたろうそく集会だ。彼は「ロウソクのあかり以後に大学に入学した‘09年度入学生’からは確かに社会を見る目がより真剣になったようだ」と話した。
専門家たちの分析も概して似ている。ウ・ソクフン2.1研究所長も「4大河川のようなイシューは(それ自体も問題だが)事実、20代の感性を強く刺激するイシュー」として「ハンナラ党は北風追求と全教組つぶしに没頭しただけで、20代が望む政策に対する考えがなかった」と話した。キム・ホギ延世大教授(社会学)も「金大中・盧武鉉政府を経て、小・中等教育を受けた20代らの民主主義に対する感性は以前の世代とは明確に違う」と指摘した。

若い世代となじんだ人々の援護射撃も一役買った。キム・ジェドン、イ・ウェス、キム・ミファ氏など有名人たちは自身のツイッターに投票参加を促す文等を一日中吐き出した。アイドル グループ‘スーパージュニア’のキム・ヒチョル氏は「私は今 投票してミョンス兄さんラジオ行く途中 ククッ。皆さん疲れて面倒でも投票には5分もかからないから必ずしてね. ククッ、私って公益広告協議会職員みたいね フフッ」と書いた。

ウ・ソクフン所長は「断定するには早いが、自ら組織を作って投票率を引き上げようとする努力をすすめた20代の躍動性に注目する必要がある」と話した。ある世論調査機関の関係者は「20~30代の投票参加が増えたことは事実であるようだ」として「ただし、世代別投票率と選挙結果の相関関係はもう少し綿密な分析が必要だろう」と明らかにした。

キル・ユンヒョン、キム・ミンギョン記者 charisma@hani.co.kr

原文: http://hani.co.kr/arti/politics/politics_general/423915.html 訳J.S