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"選挙がこんなに面白いとは知らなかった"

原文入力:2010-06-03午後07:42:25(1322字)
ドラマ顔負けの開票戦…市民 TV見て夜を明かす
生活イシューとかみ合わさり‘選挙はつまらない’固定観念 こわれる

ホン・ソクチェ記者

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会社員ハン・ギジョン(34)氏は3日明け方まで6・2地方選挙開票放送を見ていて寝つけなかった。その時刻まで小数点差で二転三転を続けたオ・セフン-ハン・ミョンスク2人のソウル市長候補の激しい対決をハン氏は手に汗を握り見守った。

ハン氏は 「普段政治に特別に関心がなく、選挙は古くさくて退屈な領域という考えを持っていた」と言う。だが、一夜を夜が明けた後、彼の考えは変わっていた。「落ちると言われていた候補が出口調査で劇的な逆転をして、翌日明け方には他の候補が再び逆転するのを見て、本当にこれが‘脚本のないドラマだね’と考えた。」

3日朝、会社に出勤したハン氏は相当数の同僚が明け方まで自分と似た経験をしたということを知った。充血した目であたかも‘サッカー韓-日戦’を再確認するように観戦評が行き来し、昼食を食べて戻って来た何人かはうとうとと居眠りした。祭り翌日の風景と違わなかった。

今回の地方選挙で主要候補が明け方まで‘ドラマチックな’対決を繰り広げながら、選挙結果と関係なくすごい興行をしたという評価が出てきている。比較的高かった投票率ばかりでなく、開票過程で繰り広げられた激しい接戦、インターネットと携帯電話を利用した終盤攻防などが交わった結果だ。

今回の選挙では今までとは違い、各自の暮らしに影響を及ぼす生活政治イシューが多かったことも一因と見える。

来年に子供が小学校に入学するというソ・ユミ(36・ソウル、冠岳区)氏は 「子供のためか、教育長や教育委員選挙に関心が向き、夜遅くまでテレビとインターネットを交互に見守った」とし「誰がなるかにより子供たちが食べるご飯や学校準備物が変わるという考えで開票放送により没頭したようだ」と話した。

京畿道B高校に通うチョン・某(18)君も明け方2時30分頃までテレビの前を離れられなかったと話した。チョン君は 「反転が度重なり、結果が気になり明け方まで開票結果を見ていた」とし「初めて関心を持ってみた選挙がこんなにおもしろいものだとは知らなかった」と話した。

来る12日にソウル市公務員試験を受けるホン・テギョン(31)氏も‘予備職場の上司’に誰がなるのか、緊張が緩めることができず結果を見守ったと言った。ホン氏は「念頭に置いたソウル市長候補がいて応援する心情だった」とし「からだはちょっと辛いが、このようにハラハラしたのは本当に久しぶりだった」と話した。
一部の‘熱血’市民たちは、選挙過程で争点となった開票現場を訪ね、直接開票結果を見守り、開票が中継されるソウル広場で夜を明かすこともした。

ホン・ソクチェ記者 forchis@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/423937.html 訳J.S