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アムネスティ‘全教組 重懲戒’正面批判

原文入力:2010-05-27午後10:43:14(1493字)
"選挙前 標的…政治参加・表現の自由 侵害"
南北 人権 考慮しない対北韓制裁 自制要求

ソン・ジュンヒョン記者,キム・ミョンジン記者

←ナム・ヨンジン国際アムネスティ韓国支部理事長が27日午前、ソウル、太平路、韓国言論会館でこの日 全世界に同時発表された‘2010国際アムネスティ年次報告書’の中で、韓国・北韓関連内容を説明している。キム・ミョンジン記者 littleprince@hani.co.kr

国際アムネスティは27日、教育科学技術部が民主労働党加入などを理由として全国教職員労働組合(全教組)所属教師 134人を罷免・解任することにしたことに対し "政治参加と結社の自由、表現の自由を侵害した" と公式見解を明らかにした。また、天安艦事態以後、議論されている対北韓制裁に対し "すべての関連者らが北韓と韓国市民らを危険に陥れるかねない行動を自制しなければならない" と促した。

国際アムネスティ韓国支部(理事長 ナム・ヨンジン)はこの日、ソウル、太平路の韓国言論会館で記者会見を行い、世界159ヶ国の人権侵害事例を扱った‘2010国際アムネスティ年次報告書’を発表した。

この日の記者会見で韓国支部は、全教組教師の大量解職と関連し "韓国は国際人権協約の当事国として、政治参加と表現の自由のような権利を認める義務と責務がある。韓国政府が地方選挙を控え、政府に批判的な全教組を標的としたようだ" という国際アムネスティの意見を伝えた。

天安艦事態に対しては "北韓に対する追加制裁案には北韓住民の健康権と生命保護のための人道的措置が保障されなければならない" と指摘した。

国際アムネスティの年次報告書には△‘ミネルバ’パク・テソン氏・<YTN>労組員逮捕などインターネットと言論の表現自由萎縮△龍山惨事関連者とろうそく集会参加者などに対する過度な処罰△国家保安法の恣意的適用による逮捕・拘禁△雇用許可制による移住民の権利侵害△国家人権委員会の独立性侵害と人員縮小などを指摘する内容が含まれた。こういう内容は最近 韓国を訪問し人権実態を調査したフランク ラルィ国連意志・表現の自由特別報告官の指摘と大部分一致する。

年次報告書は北韓人権の後退も指摘した。北韓人口の3分の1を越える900万人が食糧不足で苦痛を受けており、昨年11月の貨幣改革後、平壌でデモが発生し、北韓に送還された脱北者に対する強制労働などが進行していると国際アムネスティは明らかにした。現在の国際アムネスティは北韓と中国入国が禁止された状態であり、北韓関連情報は脱北者関連団体と別の国際機構等を通して収集したものと韓国支部は伝えた。

最近の韓国人権と関連した別途発表では△国民に対する過度な処罰と権力集団に対する過度な不処罰△G20会議を控えて過度な表現の自由制限などを問題として指摘した。

キム・ヒジン国際アムネスティ韓国支部事務局長は、政府の天安艦調査結果発表を批判したトオル キム・ヨンオクとパク・ソンウォン前大統領府秘書官が告訴・告発されたことに対し "表現の自由を侵害する恐れがある" と明らかにした後、こういう見解は国際アムネスティとの緊密な協議から出たものと説明した。
ソン・ジュンヒョン先任記者 dust@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/422890.html 訳J.S