原文入力:2010-05-26午後09:55:10(1906字)
株価・為替レート動揺に親与党志向 有権者動揺の可能性
ハンナラ内部でも "対北韓制裁 波紋 考慮すべき"
シン・スングン記者,イユ・チュヒョン記者
←‘都心に銃を持った軍人’何故、選挙期間に… 26日午前 仁川、南洞区、間石洞,間石交差点で戦闘服姿に小銃を持った軍人らが訓練を行い、道行く市民たちが見つめている。軍人らが所属する部隊関係者は「今回の訓練は予定された戦闘力測定訓練であり、事前に地方自治体に訓練日程を通知してある」と話した。 仁川/イ・ジョングン記者 root2@hani.co.kr
‘天安艦発経済危機論’が6・2地方選挙の終盤の変数に浮上した。政府が天安艦沈没を北韓の挑発だと結論を出し、超強硬対北韓報復策を出した後、株価と為替レートが同時に動揺し‘経済危機’に対する有権者の憂慮が大きくなったためだ。
ハンナラ党はこの間、政権審判論を静め‘孝行息子の役割’をしてきた天安艦事件が‘コリア リスク’を浮上させ、ヨーロッパ発経済危機と相まって経済を揺るがす悪材に反転する兆しを見せるや当惑感の中で対策準備に出た。
"天安艦に対する対策を構想する時、こういう経済不安要因まで考慮するべきだったが見過ごした。選挙戦自体をひっくり返す訳には行かないが、ハンナラ党には減点要因だ。" 地方選挙戦略を総括してきたチョン・ドゥオン議員の分析だ。ヨーロッパ発経済危機が為替レート急騰と株価下落の根本原因だが、対北韓制裁にともなう韓半島情勢不安が国内経済と選挙に及ぼす影響をもう少し深く考えていかなければならないという‘自省’だ。
ハンナラ党は特に経済危機論が現実化する場合、株式市場の動きなど‘お金の問題’に敏感な親与指向有権者らが動揺することもありうるという点を憂慮し、戦術変化を模索した。核心党職を引き受ける首都圏の親イ直系のある議員は「地方選挙を安保論争に引っ張っていくことは中断し、外交的に静かな解決方法を探さなければならない」とし「今後、経済危機論を遮断するための確実なメッセージを市場に送ることに主に力を注がなければならない」と話した。 「大統領府バンカー会議も再稼働しなければならない」と注文した。
チョン・モンジュン代表はこの日午前、京畿道、河南市、新場洞での応援遊説で「天安艦と関連して野党を攻撃しない。民主党も天安艦問題を政争素材に引き込まないことを提案する」とし‘休戦’を要求した。民主党を‘北韓を保護する安保不安・過去勢力’と烙印し、天安艦を選挙に積極的に活用してきたチョン代表自ら速度調節に出たのだ。‘保守論客’であるチョ・カップジェ<月刊朝鮮>前代表も、前日自身のホームページに "株価が下がる、投資心理が萎縮する、失業率が高まったという事態が発生すれば、当初発動された愛国心も冷め利己主義に戻る" とし、経済危機論拡散にともなう逆風の可能性を挙論した。
天安艦沈没以後、守勢に追い込まれた民主党など野党は「李明博政府が安保無能を越え経済まで危機に追い詰めている」として攻勢を広げた。特に李明博政権が‘韓半島の地政学的リスク’を増幅させ、経済まで危険にしているとし‘政権審判論’に油を注いだ。
チョン・セギュン民主党代表はこの日、忠南,燕岐郡で開かれた忠南選挙対策委員会会議で「株式市場と外国為替市場も揺れ動いており、外国人投資家らが非常に不安に思っている」とし 「イ大統領は経済がどうなっても選挙だけ勝利すれば良いということなのか訊ねたい。容認できない」と刃を研いだ。候補単一化以後、ハン・ミョンスク ソウル市長候補スポークスマンを受け持っているイ・ジョンヒ民主労働党議員もブリーフィングを通じ 「天安艦後続対策発表の後、金融市場も恐慌状態に陥った。ハンナラ党に投じる票は我が国民をみな殺す戦争になって戻ってくる」と話した。
ウ。ウィヨン民主労働党とシム・ジェオク進歩新党スポークスマンも各々論評し 「自身の安保無能は脇に置いて対北韓強硬策で北風を選挙に利用しようとしたが経済まで亡ぼしている」として「ただ選挙のために国民の生命と財産を賭けている李明博政権とハンナラ党を確実に審判してこそ、私たちの経済を生かすことができる」と主張した。
シン・スングン,イユ・チュヒョン記者 skshin@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/422644.html 訳J.S