原文入力:2010-05-24午後10:55:32(1080字)
[‘天安艦’対北韓制裁 超強手] KDI報告書‘3つのシナリオ’
アン・ソンヒ記者,ファン・イェラン記者
天安艦事態で南北交易が中断されるとしても、中国の積極的な支援が続くなら対北韓制裁効果がほとんど消えかねないという分析が出てきた。さらにこの場合、北韓経済の中国従属が深刻化され体制不安定性が大きくなると展望された。
韓国開発研究院(KDI)のイ・ソク研究委員は24日‘対北韓経済制裁の効果:南北交易、北中貿易で代替可能か’という報告書で、南北交易中断にともなう波及効果を中国の政治的選択と連結し3種類のケースで分析した。
報告書はまず南北交易が中断され中国が中立的態度を取るならば、北韓経済と北韓当局に相当な苦痛と威嚇として感じられるものと展望した。北韓は南北交易で得たドルにより対中貿易赤字を相殺してきたために、南北交易が中断されれば対中国貿易で使うドルが不足し対中輸入が減り全体貿易が沈滞に陥る可能性がある。
第二、中国が制裁に参加する場合だ。この場合、北韓対外取り引きの80%以上が麻痺し核心戦略物資の確保にも非常事態となり、北韓は深刻な経済難に陥り金正日政権の死活問題になると報告書は判断した。KOTRA資料によれば、昨年北韓の対外貿易規模は50億9000万ドルで、この内、対中国貿易が26億8000万ドルで53%を占めた。南北交易は16億8000万ドルで比重が33%だ。
反面、中国が北韓を積極支援することを決めるならば話は変わる。報告書は「南北交易の中断を一定部分または、十分に相殺できる程に北中貿易が大きく増えることで、これにより我々の対北韓制裁効果が完全に消える現象も排除することはできない」と指摘した。イ委員は「中国の経済規模を考慮すれば、1年に20億ドルにもならない南北交易は十分にカバーすることができる」としつつ「輸入代金猶予、無償支援など方法は多様だ」と説明した。
中国は昨年7月、胡錦濤国家主席主導で共産党‘中央外事工作指導小組’を開き、北韓との伝統的関係を持続する戦略的決定を下した後、北韓-中国関係を強化している。したがって中国は対北韓制裁に参加せず、対北韓支援に出るというのが多数専門家たちの展望だ。
アン・ソンヒ、ファン・イェラン記者 shan@hani.co.kr
原文: 訳J.S