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韓国「北朝鮮の弾道ミサイル、内陸で爆発と推定」…平壌付近に残骸落ちたか

登録:2024-07-02 06:11 修正:2024-07-02 07:16
3月14日、北朝鮮は黄海南道長淵郡一帯で地上対戦術弾道ミサイル2発を撃ちあげたと発表した。当時、朝鮮中央通信は「黄海南道長淵郡一帯で発射されたミサイルは611.4キロ離れた咸鏡北道清津市清岩区域方津洞前の目標を精密打撃した」と明らかにした/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 北朝鮮が1日未明、弾道ミサイル2発を黄海道内陸から東北方向に発射した。韓国合同参謀本部が発表した。そのうち1発は異常飛行し、爆発した残骸が平壌(ピョンヤン)付近に落ちた可能性もあるとみられている。

 合同参謀本部は「黄海南道の長淵(チャンヨン)一帯で、同日午前5時5分ごろと午前5時15分ごろ、東北方向に弾道ミサイル2発が発射されたことを把握した」と明らかにした。さらに「午前5時5分頃に発射された北朝鮮の短距離弾道ミサイルは約600キロメートル飛行し、午前5時15分頃に発射された弾道ミサイルは約120キロメートル飛行した」と説明した。北朝鮮は5日前の先月26日にも弾道ミサイルを発射した。

 韓国軍当局は同日発射された弾道ミサイル2発はいずれも北朝鮮が「地対地戦術弾道ミサイル」と呼ぶ短距離弾道ミサイルである火星11型(KN-23)と推定している。北朝鮮が同じ場所で同じ発射プラットフォームを使って2発のミサイルを10分間隔で発射したことから、互いに異なる種類のミサイルの発射実験を行った可能性は低く、飛行距離の短い1発は発射に失敗したものと推定される。

 合同参謀本部は、北朝鮮の弾道ミサイル2発のうち、最初に発射したミサイルは約600キロ飛行し、咸鏡北道清津(チョンジン)沖合に落下したが、約120キロメートル飛行したミサイルは異常飛行した可能性があると述べた。

 合同参謀本部のイ・ソンジュン広報室長は、国防部の定例記者会見で、「異常飛行中に爆発したのなら、残骸が内陸に落ちた可能性もある」と述べた。北朝鮮がミサイルを発射した長淵から東北方向に120キロメートル地点は平壌の東側なので、このミサイルが平壌付近に墜落した可能性もある。イ室長は「ミサイルは空中爆発したのか」「具体的に内陸のどこに落ちたのか」「民間の被害は発生したのか」などを尋ねる質問には答えなかった。

 イ室長は今回の北朝鮮ミサイル発射の背景について、韓米日初の多領域訓練「フリーダムエッジ」(6月27~29日)に反発した弾道ミサイル発射実験である可能性もあると述べた。大統領室は同日午前、イン・ソンファン国家安保室第2次長が安全保障状況点検会議を開き、対応態勢を点検した。

クォン・ヒョクチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1147193.html韓国語原文入力:2024-07-01 19:59
訳H.J

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