原文入力:2010-05-20午前11:38:49(2474字)
‘天安艦調査’発表… "除去魚雷破片 北‘CHT-02D’と一致"
北国防委 強度の高い非難声明…市民団体も "絞り込み合わせ調査"
←20日午前、ソウル、龍山区の国防部大会議室で‘天安艦沈没事件調査結果’発表で民.軍合同調査団ユン・トゴン共同団長が沈没原因を発表している。【ソウル=ニューシス】
天安艦事件と関連した民・官合同調査団は20日午前、天安艦が北韓潜水艇により沈没したという要旨の‘天安艦沈没事件調査結果’を発表した。合同調査団は「天安艦はガスタービン室左舷下段部で感応魚雷の強力な水中爆発により船体が切断され沈没したと判断される」とし北韓が行ったという決定的な証拠物として現場から回収した魚雷の推進動力部のプロペラを含む推進モーターと操縦装置などを提示した。
だが、野党と市民・統一団体らは合同調査団の発表に論理的飛躍が大きく、結果発表が6・2地方選挙を控えて行われた "絞り込み合わせ調査" と指摘し、今回の発表の政治的意図に疑惑の目をそらさなかった。
合同調査団はこの日午前の発表で天安艦沈没が魚雷攻撃によるもので座礁や機雷による沈没の可能性を排除した。合同調査団はその証拠として△船体の竜骨が艦艇建造当時と比較し上側へ大きく変形されており、外板は急激に折れ曲がり船体には破断された部分がある点△左舷側が上側に大きく変形され、切断されたガスタービン室隔壁は大きく毀損され変形されていた点△艦首、艦尾の船底が下側から上側に折れた点を上げた。合同調査団はまた△生存者らはほとんど同時的な爆発音を1～2回聴取しており△ペクリョン島海岸哨兵が2～3秒間高さ約100mの白色閃光柱を観測した点△犠牲者遺体検案の結果、破片傷と火傷の痕跡は発見されず、骨折と裂創などが観察された点を証拠として共に提示した。合同調査団はこういう証拠らを土台に何回もシミュレーションをした結果 「水深約6～9m、ガスタービン室中央から概略左舷3mの位置で総爆発量200～300kg規模の爆発があった」と結論を下した。
合同調査団は引き続きこの爆発の原因として‘魚雷攻撃’を指定した。合同調査団はその証拠として△ペクリョン島近海潮流を分析してみた結果、魚雷を活用した攻撃に制限を受けないと判断された点△沈没海域から魚雷と確証できる決定的な証拠物として魚雷の推進動力部のプロペラを含む推進モーターと操縦装置などを回収した点を上げた。合調団は特にこの回収魚雷部品が北韓で製造されたものと判断した。△北韓が海外に輸出する目的で配布した魚雷紹介資料の設計図に明示された大きさと形態が除去した証拠物と一致し、△推進部後部分の内側に "1番" というハングル表記があり、このハングル表記は韓国が確保している北韓の魚雷表記方法と一致するということだ。これに伴い、合同調査団は天安艦沈没の原因となった外部爆発は、北韓で製造した高性能爆薬250kg規模の魚雷によったものと確認した。
合同調査団はこの魚雷が小型潜水艦艇が発射したものと判断した。“西海の北韓海軍基地で運用していた一部小型潜水艦艇と、これを支援する母船が天安艦攻撃2～3日前に西海、北韓海軍基地を離脱し、天安艦攻撃の２～３日後に基地に復帰”したということだ。
だが、一部では合同調査団が発表したことは“北韓が攻撃した”という決定的証拠になることは難しいという指摘が提起されている。特に"平和と統一を開く人々"、民主労組、韓国進歩連帯をはじめとする40ヶ余りの市民・統一運動団体は午後1時、国防部前で緊急記者会見を持ち合同調査団の主張に反論する予定だ。記者会見を準備中のユ・ヨンジェ "平和と統一を開く人々"米軍問題チーム長は合同調査団の発表に対し論理的飛躍が激しいと批判した。特に決定的証拠として提示された魚雷破片が天安艦爆発以前に北韓から潮流によって流れてきた可能性が高いが、これを無理に天安艦攻撃と結びつけているということだ。ユ チーム長は「政府が今回回収された破片と比較したという7年前に南海岸で発見された北韓の練習用魚雷も潮流によって流れてきたと推定される”とし“魚雷自体が潮流によって南の海まで流れてくるならば、北韓との隣接地域である事故海域で発見された魚雷破片も潮流によって北韓へ流れてきた可能性も排除することはできない」と指摘した。
ユ チーム長はまた、今回の調査結果は“絞り込み合わせ発表”と低い評価をした。ユ チーム長はこれと関連して「合同調査団が決定的証拠とし前面に掲げた魚雷破片が発見されたのは去る15日だったが、それ以前にも政府は証拠なしに北韓の所業だと断定していたことが分かっている」とし「それなら政府は決定的証拠もなしに北韓の攻撃だと予断したことになる」と指摘した。ユ チーム長はまた「最も大きな打撃を受けたガスタービン室を19日に引き揚げした時点で、20日に調査発表を強行したことも問題」と指摘した。
ユ チーム長はまた「合同調査団が北韓潜水艇による攻撃だと主張しながらも北韓潜水艇の浸透、待機、天安艦の動線把握、魚雷発射、逃走過程を指摘できないことも発表の信憑性を落としている」と指摘した。
一方、北韓の最高指導機関である国防委員会は「韓国の天安艦調査結果発表を‘ねつ造劇’と主張し、国防委検閲団を韓国に派遣すると明らかにした」と朝鮮中央放送が20日伝えた。国防委はスポークスマン声明で「南側は北側の検閲団に物証を見せなければならない」とし「対北韓制裁がなされるならば全面戦争を含む強硬措置を取るだろう」と主張した。 キム・ポグン記者 tree21＠hani.co.kr
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原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/421676.html 訳J.S
