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"天安艦 沈没原因は北韓製造 250kg 高性能魚雷"

原文入力:2010-05-20午前10:43:04(3129字)
民・軍合同調査団 天安艦 沈没事件 調査結果 発表
"左舷下段部 感応魚雷による強力な水中爆発で船体切断"

←20日国防部大会議室で進行された‘天安艦沈没事件調査結果’発表でユン・トゴン団長が発表している。 YTN画面撮影

天安艦沈没 民・軍合同調査団は20日午前10時、天安艦沈没原因と関連して「北韓で製造した高性能爆薬250kg魚雷と確認された」とし「海底から引き揚げた船体の変形形態と事故海域から回収した証拠物らを調査および分析した結果、天安艦はガスタービン室左舷下段部で感応魚雷の強力な水中爆発により船体が切断され沈没したと判断される」と発表した。 ハンギョレe-ニュースチーム

以下は民・軍合同調査団が発表した天安艦沈没事件調査結果の全文だ

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天安艦沈没事件調査結果(2010年5月20日)

民・軍合同調査団

←切断面. 艦首切断面左舷

□冒頭発言

民軍合同調査団は国内10ヶ専門機関の専門家25人と軍専門家22人、国会推薦専門委員3人、米国 オーストラリア 英国 スウェーデンなど4ヶ国専門家24人が参加した中で科学捜査、爆発類型分析、船体構造管理、情報分析など4分科に分けて調査活動を実施しました。

本日の発表内容は調査団に参加した国内外専門家たちが科学的客観的接近方法を通じた調査活動と検証過程を経て導き出した結果です。

□現在まで海底から引き揚げた船体の変形形態と事故海域から回収した証拠物を調査および分析した結果によれば、天安艦はガスタービン室左舷下段部で感応魚雷の強力な水中爆発により船体が切断され沈没したものと判断されます。

□沈没原因を魚雷被撃と判断した理由は

○船体損傷部位を精密計測し分析してみた時、衝撃波とバブル効果により、船体の竜骨が艦艇建造当時と比較し上側に大きく変形されており、外板は急激に折れ船体には破断された部分がありました。

主甲板はガスタービン室内装備の整備のための大型開口部周囲を中心に破断され、左舷側が上側に大きく変形され、切断されたガスタービン室隔壁は大きく毀損され変形しました。艦首、艦尾の船底が下方から上側に折れていたことも水中爆発があったことを立証します。

○艦艇内外部の表面を綿密に調査した結果、

艦艇が左右にひどく揺れることを防止する艦安定器に現れた強力な圧力跡、船底部分の水圧およびバブル跡、熱痕跡がない電線の切断などは水中爆発による強力な衝撃波とバブル効果が艦艇の切断および沈没の原因であることを示します。

○生存者とペクリョン島海岸哨兵の陳述内容を分析した結果、生存者らはほとんど同時的な爆発音を1~2回聴取しており、衝撃で倒れた左舷見視兵の顔に水が飛んだという陳述と、ペクリョン島海岸哨兵が2~3秒間、高さ約100mの白色閃光柱を観測したという陳述内容などは水中爆発で発生した水柱現象と一致しました。

○また、死体検案結果、破片傷と火傷の痕跡は発見されず、骨折と裂創等が観察されるなど、衝撃波およびバブル効果の現象と一致しました。

○韓国地質資源研究院の地震波と空中音波を分析した結果、地震波は4ヶ所で震度1.5規模で感知され、空中音波は11ヶ所で1.1秒間隔で2回感知されました。

地震波と空中音波は同一爆発源であり、これは水中爆発による衝撃波とバブル効果の現象と一致します。

○ 数回にわたるシミュレーション結果によれば、水深約6~9メートル、ガスタービン室中央から概略左舷3メートルの位置で総爆発量200~300kg規模の爆発があったものと判断されました。

○ペクリョン島近海の潮流を分析した結果、魚雷を活用した攻撃に制限を受けないと判断しました。

○沈没海域から魚雷と確証できる決定的な証拠物として魚雷の推進動力部のプロペラを含む推進モーターと操縦装置などを回収しました。

この証拠物は北韓が海外に輸出する目的で配布した魚雷紹介資料の設計図に明示された大きさと形態が一致し、推進部後部分の内側の“1番(1번)”というハングル表記は、我々が確保している北韓の魚雷表記方法とも一致します。このようなすべての証拠は回収した魚雷部品が北韓で製造されたということを確認しました。

○また、このような結果は一部で持続的に提起されてきた座礁や疲労破壊、衝突、内部爆発とは全く関連がないことを確認しました。

□結論的に、

○沈没海域から回収去された決定的証拠物と船体の変形形態、関連者らの陳述内容、死体検案結果、地震波および空中音波分析結果、水中爆発のシミュレーション結果、ペクリョン島近海潮流分析結果、収集した魚雷部品らの分析結果に対する国内外専門家たちの意見を総合してみれば、

○天安艦は魚雷による水中爆発で発生した衝撃波とバブル効果によって切断されて沈没し、

○爆発位置はガスタービン室中央から左舷3m、水深6~9m程度、

○武器体系は北韓で製造した高性能爆薬250kg規模の魚雷と確認されました。

←切断面. 艦首切断面

□併せて去る5月4日から運営してきた米国、オーストラリア、カナダ、英国など5ヶ国の'多国籍連合情報分析TF'により確認された事実は以下の通りです。

○北韓軍はロミオ級潜水艦(1,800トン級) 20隻余り、サメ級潜水艦(300トン級) 40隻余りとサケ級(130トン級)を含む小型潜水艇10隻余りなど計70隻余りを保有しており、今回 天安艦が受けた被害と同じ規模の衝撃を与えることができる総爆発量約200~300kg規模の直走魚雷、音響および航跡誘導魚雷など多様な性能の魚雷を保有しています。

○このような事実と事件発生海域の作戦環境などを考慮してみる時、このような作戦環境条件で運用する水中武器体系は小型潜水艦艇と判断されます。また、西海の北韓海軍基地で運用された一部小型潜水艦艇と、これを支援する母船が天安艦攻撃の2~3日前に西海、北韓海軍基地を離脱し天安艦攻撃2~3日後に基地に復帰したことが確認されました。

○また、他の周辺国の潜水艦艇は全て自国のモーゲージまたは、その周辺で活動していたことが確認されました。

○ 5月15日爆発地域近隣ではえ縄漁船により回収された魚雷の部品ら、すなわち各々5ヶの順回転および逆回転プロペラ、推進モーターと操縦装置は北韓が海外に武器を輸出するために作った北韓産武器紹介パンフレットに提示されているCHT-02D魚雷の設計図面と正確に一致します。この魚雷の後部推進体内部から発見された“1番”というハングル表記は、我々が確保しているまた別の北韓産魚雷の表記方法とも一致します。ロシア産魚雷や中国産魚雷はそれぞれ彼らの国の言語で表記します。北韓産CHT-02D魚雷は音響航跡および音響手動追跡方式を使い直径が21インチ,重さが1.7トンで爆発装薬が250Kgに達する重魚雷です。

○このようなすべての関連事実と秘密資料分析に基づき、天安艦は北韓製魚雷による外部水中爆発の結果で沈没したという結論に到達しました。また、以上の証拠を総合してみる時、この魚雷は北韓の小型潜水艦艇から発射された以外に別に説明することはできません。

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/421676.html 訳J.S