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チョン・ドゥオン 粗末な統計で‘全教組たたき’

原文入力:2010-05-05午後09:46:43(1648字)
"全教組が多い学校 検定試験成績 劣っている" 足払い
正反対の場合もあるのに根拠資料は公開せず
ハンナラ 無償給食守勢の中 選挙反転戦略のようだ

アン・チャンヒョン記者,イ・ジョンエ記者,カン・チャングァン記者

←チョン・ドゥオン議員

ハンナラ党が連日、全国教職員労働組合(全教組)攻撃を続けている。裁判所の公開禁止決定に背き全教組所属教師名簿を相次ぎ公開して出たのに続き、子供たちの成績の話まで取り出した。

チョン・ドゥオン ハンナラ党議員は5日、全教組加入教師が多い高等学校は、少ない学校より検定試験成績が劣るという分析を出した。一言で‘全教組教師の実力が劣る’という主張だ。

これは全教組加入率が‘5%未満の高校’と‘40%以上の高校’を選び検定試験成績上位1・2等級の比率を比較したものだ。チョン議員の分析結果によれば、加入率5%未満の学校は2009学年度修能で1・2等級を受けた学生が全国平均14.8%に達した反面、加入率が40%以上の学校では修能1・2等級学生は8.95%に過ぎない。全教組教師の少ない学校が、多い学校より上位成績学生が1.5倍程度多いということだ。

だが、地域別に見れば正反対のケースも現れる。忠北地域は全教組加入率が5%未満の学校の修能1・2等級成績者が2.20%であるのに対し、40%以上の学校は10.85%に達する。江原、慶北地域も同じように反対だった。大邱、忠南、済州地域は両側の学校が1~2%の差しか出ていない。チョン議員室関係者は「江原など一部地域は田舎の小規模校が多く全教組所属教師が多くても成績に影響を及ぼすことができないと見る」とし「比較対象になった学校の名簿など具体的な資料は近い将来公開する」と話した。矛盾が多いことを知りながら資料を出したのだ。全教組攻撃用といえる。

ハンナラ党の全教組攻撃は執拗で長く続いている。ハンナラ党は政治的対立が激化する度に全教組に向けたアカ論争攻勢を浴びせて来たし、それを通じて相当な‘実利’を得てきた。去る2005年にヨルリンウリ党が私学法改正案を強行処理しようとし、場外闘争に出たハンナラ党は全教組批判に党の力を集中した。朴槿恵当時党代表は「ヨルリンウリ党の目標は私学不正清算ではなく、私学を全教組に譲り渡そうとすることにある」と話した。去る2008年、ソウル市教育長選挙でハンナラ党指向のコン・ジョンテク候補は選挙終盤に‘全教組に振り回されれば教育が崩れる’という横断幕を掲げ当選した。

前日、キム・ムソン院内代表が「十分に意思を表明したと言えるので、終える方向で調整してみる」と言ったが、全教組攻撃が続くのはこういう経験と関係がなくは見えない。6・2地方選挙を控え全教組に対する攻勢を通じ保守勢力結集の効果を得るという意図が伺える。また、今回の地方選挙では全国広域市・道16ヶ所の教育長選挙も同時に行われるという点も考慮されたと見られる。教育政策需要が多くならざるをえない状況で、攻勢的にイシューを先行獲得するということだ。実際ハンナラ党ではこの間、無償給食問題などの懸案と関連して守勢に追い込まれており、選挙勝利のために反転が必要だという声が多かった。偶然にも全教組攻撃に先頭に立っているチョン議員はハンナラ党地方選挙企画委員長を受け持っている。

5日までに全教組名簿‘リレー公開’に加担した議員は、キム・ヨンテ,キム・ヒョジェ,チョン・テクン,チョン・ドゥオン,チン・スヒ議員など7人だ.

文 アン・チャンヒョン、イ・ジョンエ記者 blue@hani.co.kr, 写真 カン・チャングァン記者 chang@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/419455.html 訳J.S