韓国警察は、野党第一党「共に民主党」のイ・ジェミョン代表を凶器で攻撃した疑い(殺人未遂)で拘束したK容疑者(67)の身元情報を公開しないことを決めた。
釜山(プサン)警察庁捜査本部は9日、「身元情報公開審議委員会で審議を行った結果、K容疑者の顔と名前などを公開しないことを決めた」と発表した。
身元公開審議委員会は、「特定強力犯罪の処罰に関する特例法」に基づき、犯行手段の残忍性と重大な被害、罪を犯したと信じるに足りる十分な証拠、国民の知る権利、再犯防止および犯罪予防などの公共利益などの要件を満たせば、被疑者の顔、氏名、年齢などを公開できるとしている。
同委員会には少なくとも7人の委員が参加し、警察外部委員が半分以上でなければならない。委員の3分の2以上が同意すれば公開する。実名と顔写真などが公開対象で、公開の範囲も委員会が決める。同日開かれた身元情報公開審議委員会は、法学界など外部専門家5人と警察官など内部関係者4人など9人で構成されたという。
K容疑者は2日午前10時29分頃、釜山江西区加徳島(カドクト)の大項展望台で釜山市新空港推進団長から加徳島新空港の状況について説明を受けた後、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の住む慶尚南道梁山市(ヤンサンシ)の平山村(ピョンサンマウル)に向かうため車の方へ歩いていたイ代表の左首を凶器で刺した疑いが持たれている。裁判所は4日、K容疑者に対する拘束令状を発付した。
警察は10日、K容疑者を検察に拘束送致し、最終捜査結果を発表する予定だ。