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ピケの代わりにツイッター, 有権者運動‘新人類’が浮上

原文入力:2010-04-19午後10:34:24(2624字)
活動家でない自発的隣人が…政治おしゃべり‘コーヒー党’代表的
投票参加 督励 フリーハグに5000余人 オンライン集会も

イユ・チュヒョン記者,ファン・チュンファ記者,パク・ジョンシク記者

←自身のツイッターに‘投票を約束すればフリーハグをする’という文を載せたキム・ジスク(@foxgogi)氏が先月20日、実際ソウル,仁寺洞に出てきて有権者たちとフリーハグをしている。 ブロガー‘メディア モング’提供

19日夕7時、ソウル,鍾路区,大学路の人文学書店‘イウム’入口に‘概念あふれる有権者たちの愉快な政治談議-コーヒー党’という案内文が貼り出された。書店内のテーブルには映画俳優クォン・ヘヒョ氏と20人余りの人々がコーヒーとのりまき,果物を真ん中に囲んで座った。

"心配する人々は多いが行動する人々はいないようです。今日は‘投票率を高める20の方法’についてきっちり話をしてみたいです。" クォン氏が話を切り出すと、先日まで失業者で最近インターンになったというネチズン‘ジフン’は「4大河川のように若干かけ離れた主題より、まず私の弟が無料でご飯を食べることのできる無償給食などから接近するのも方法」と話した。ネチズン‘チャム’は 「授業料問題のように私の関心分野があっても、私の投票が直接授業料引き下げに連結する輪を探しにくいのが事実」として話を繋いでいった。おしゃべりが長くなると書店で本を見ていた人々も一人二人と割り込んだ。

←俳優クォン・ヘヒョ(中央)氏が19日夕、ソウル,鍾路区,恵化洞‘書房 イウム’で開かれた‘クォン・ヘヒョのコーヒー党’で参席者と話を交わしている。‘コーヒー党’は気楽な人々とコーヒーなどを飲みながら政治談議を交わす集いで、インターネットを通じて広がっている。 パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

去る14日夕方にもソウル,江東区,明逸駅近くのある飲み屋で、江東区住民と大学生など14人がマッコリ杯を傾けながら‘20代の政治参加’について2時間余り無駄口をたたいた。この日の集いはドラマ<私の名前はキム・サムスン>でサムスニの父親として出てきた俳優メン・ポンハク氏が用意した。メン氏は「地域の人々が集まって懸案を話す集いをコーヒー党と言うが、私はコーヒーよりマッコリが良くてマッコリ党を作りましたよ。人の生きる話は全部政治じゃないですか」として笑った。

‘コーヒー党’(Coffee Party)は人々が小規模に集まりコーヒーを飲みながら政治的な話を交わす有権者行動で、米国の進歩指向有権者集いである‘コーヒーパーティー’を‘応用’したものだ。ソウル・釜山・済州などに地域別の集いがあり、ソウルの中でも区別に集いが作られている。出会いを自由に提案し参席者たちはオンラインに写真・後記などを残し、内容を共有する。コーヒー党を国内で初めて提案した‘2010有権者希望連帯’は 「日常から自然に変化を作っていこうとの趣旨で政治に対する壁を低くすることができるだろう」と期待している。

6・2地方選挙を控え、有権者の政治的意思表現方式が進化している。2000年は総選挙の推薦反対・落選運動と2004年はろうそく集会で表出された有権者運動が、今は日常的な政治活動側に領域を広めているわけだ。

1人示威と街頭集会,記者会見などの運動方式もオンラインで多様な形態に分化し発展している。公権力との衝突を避け昨年11月に初めて始まったオンライン集会が代表的な事例だ。ネチズンたちは各自が活動するホームページに集会広報を始め、時間になればポータルサイト ダウム アゴラ‘ポトジュール’掲示板のオンライン集会空間に接続する。司会者が主題を提示すると、ネチズンたちがコメントで各自の意見をいう形式だ。司会者は中間中間で眼に触れるコメントをメイン掲示文にスクラップして集会が終われば内容を整理しホームページに上げる。1000人程度で始めたオンライン集会は、最近参加者が5000人ほどに増えた。オンライン集会を最初に始めた主権ドットコムのイ・グァンホ氏は「光化門と清渓広場などで集会が不可能になり、市民がオンラインを選択している」と話した。

ツイッターを利用した個人の‘投票督励活動’も眼につく。キツネ肉(@foxgogi)というIDを使うキム・ジスク氏は先月18日、ツイッターに‘投票を約束すれば仁寺洞でフリーハグをする’という文を載せ、2日後実際に仁寺洞に登場した。あるブロガーがこれを撮影しインターネットに載せ、キム氏の提案は一瞬のうちにオンラインに広がった。インターネットユーザーたちの間では「フリーハグをしてはいないが、必ず投票をする」という爆発的な反応があふれた。

路上でロウソクのあかりを持った人々が一つになったりもする。高2の息子を持つ平凡な会社員のネチズン‘フィマンセ’は2年前に鍾路に出て行きしばしば徹夜をするほどの‘熱血ロウソクのあかり’になった。彼が活動する恩平地域‘ロウソクのあかり分かち合い’カフェ会員たちは1~2週間ごとに会員たちどうし集まり、今回の選挙の争点である4大河川反対運動,無償給食署名運動などを展開している。
専門家たちは2年前‘ロウソクのあかり’の経験が蓄積され、新しい参加型有権者運動につながっていると分析する。チョ・デヨプ高麗大社会学科教授は「無償給食運動のような争点は、生活政治イシューの性格を帯びているが、事実は競争主義・新自由主義に没頭する政府に対抗する根本的な問題提起でありうる」と診断した。アン・ビョンジン慶熙サイバー大学校米国学科教授も「人々はロウソクのあかりが暫し熱く燃え上がり、突然消えてしまったと考えているが、重要なことはそのような政治的経験を学習したこと」として「米国でオバマを当選させた‘ムーブオン’運動のように自発的な有権者運動が選挙に及ぼす影響力がより一層大きくなるだろう」と話した。

ファン・チュンファ,イユ・チュヒョン記者 sflower@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/416756.html 訳J.S