原文入力:2010-04-13午後09:51:47(1337字)
入学査定官 選考基準 違反大学‘制裁不可’示唆も
チョン・インファン記者
←高麗大総長 イ・ギス大教協 新任会長
高麗大総長のイ・ギス(写真)韓国大学教育協議会(大教協)新任会長が13日、個人意見を前提に巨額寄付者の子弟に対する寄与入学制に賛成するという意向を明らかにした。イ会長はまた、大教協が最近発表した‘入学査定官制 運営共通基準’を守らない大学に対し、特別な制裁をしないという意志を表わし論難が予想される。
イ会長はこの日、就任式に先立ちソウル,麻浦区,上岩洞の大教協事務室で記者懇談会を開き、「大学競争力を高めるためには投資が必須だが、我が国の大学財政は経済協力開発機構(OECD)平均にも達し得ない」とし「(大学財政拡充方案の一つとして)大教協は自発的な献金と寄付金が拡大できるよう条件を作ることで先頭に立つ計画」と明らかにした。彼は続けて「(寄与入学制に対しては)政府が2012年までに国民の合意点を見出し方針を定めると明らかにし、大教協会長になった以上はこういう政策方向と共に進む」としつつ「個人的には100億ウォン程度を寄付し建物を建ててくれる方がいれば、高等教育の活性化に多いに役に立つだけに、そうした方々の2世や3世に対して修学能力が検証されれば定員外入学を許すのも大学発展のために悪くないと考える」と話した。
イ会長はまた「基本的に大教協がこの間、教育科学技術部がしたのと同様に(大学に対し)干渉と規制をする側へ行かないようにする」として「学校の特性により各種資格や競技試験大会成績のようなものに加算点を与える可能性もあるようだし、それにより不利益を与えることは可能な限り行わないだろう」と話した。先立って大教協は去る8日に私教育を誘発する可能性が高い公認語学能力成績や郊外競技試験大会受賞実績などは入学査定官制選考で主要には反映できないようにし、これに違反する大学に対しては予算支援削減など不利益を与えると発表した経緯がある。
これに対しホン・インギ 良い教師運動政策委員長は「入学査定官制導入以後にも大学は修学能力試験点数が高い学生たちを選び、既存の序列構図を維持することだけに没頭している」とし「自ら定めた最小限の基準を破ってまでも規制をせずに、進んで寄与入学までを具体的に挙論したのは、大学には自律にともなう社会的責任を全うする能力がないことを自認した格好」と批判した。
一方、大教協はこの日の記者懇談会が終わった直後、別途の説明資料を出し「(入学査定官制運営共通基準は)大学自ら自律的規制に対する共感が形成されており、大教協は大学が最小限の基準を守れるよう共同努力するだろう」と明らかにした。寄与入学制に対しては「2013学年度以後、社会的合意過程を経て慎重に推進することが適切だと見る」と説明した。
チョン・インファン記者 inhwan@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/415928.html 訳J.S