原文入力:2010-04-11午後09:57:02(1684字)
[天安艦沈没以後] 前職海軍最高位級 証言,‘ハンギョレ21’で報道
"全て除去" 政府発表とは違い… "韓国軍が設置"
沈没‘音波’鉄原で感知… "TNT 260㎏ 爆発力"
クォン・ヒョクチョル記者
沈没した天安艦の事故原因と関連して‘1970年代中盤に韓国がペクリョン島海域に設置した機雷の内、回収できない機雷による爆発の可能性’を前職海軍最高位級要人が慎重に提起したと時事週刊誌<ハンギョレ21>が報道した。
12日に発売される<ハンギョレ21>報道によれば匿名を要求したこの要人は、北韓の魚雷攻撃の可能性に反論する過程で「1970年代中盤、西海に緊張が高まるや76年に朴正熙大統領が‘ペクリョン島を要塞化せよ’と指示し、これに伴い米軍の爆雷を改造した機雷136ヶ(重さ200kg円筒形)を設置した。10年後に安全問題のために回収したが、10%も回収できなかった」と明らかにした。彼の証言どおりならば、天安艦沈没事故が起きたペクリョン島,蓮花里近海に重量 200㎏の円筒形機雷 100ヶ余りが流失し、この流失した機雷が天安艦事故と関連した可能性があるという推論が可能になる。
先立って先月30日、キム・テヨン国防長官は国会国防委で「過去に爆雷を改造し(ペクリョン島近隣に)敵の上陸を拒否するために施設をしたが全て除去した」と答えた経緯がある。だがこの要人は「少尉として任官し機雷を設置し、艦長として西海岸を常に行き来した時期に回収過程に参加」した当事者であり、海軍最高位職を務めペクリョン島機雷設置・回収状況と関連した言及の真実性は信頼するに足りると言える。
彼は水中で30年以上経過した流失機雷による天安艦沈没の可能性に対しては、慎重な様子だったと<ハンギョレ21>が伝えた。例えば網・梁を連結する紐が天安艦のスクリューに巻きこまれ、その過程で砂地に埋まっていた機雷が引かれて上がってきて衝突したり、電気的作用で爆発した可能性を考えることができるが確率は低いということだ。
だが彼はこのように偶然が何回も重なってこそ可能な流失機雷爆発の可能性が、最近力を増している北韓の魚雷攻撃の可能性よりは高いと主張した。彼は「(事故当時)爆発があったとすれば(事故原因は)魚雷と機雷しかないが、魚雷は運搬・発射手段の母体がいなければならない」とし「鮫級(350t)潜水艦は水深が確保できなければならず、ユーゴ級(150t)潜水艇は天安艦の航路をあらかじめ正確に知っていなければ不可能だ」と指摘した。
先立ってチョ・カプジェ<月刊朝鮮>前代表は7日、自身のホームページに「李明博大統領の‘話せない悩み’は‘回収できない蓮花里海底機雷’」という文を載せ「イ大統領が天安艦事件に対して北韓挑発の可能性に言及しないのは、30余年前に事故海域に韓国軍が設置した海底機雷の中に回収できなかったものが相当数あり、この機雷による沈没の可能性を排除できないという報告を受けたため」と主張した経緯がある。
一方、天安艦沈没当時に観測された地震波は200KM以上離れた江原,鉄原まで届くほどの強力な音波も伴ったと確認された。ノ・ヨンミン民主党議員が韓国地質資源研究院から受けとり公開した資料を見れば、地震波観測 1秒後の先月26日夜9時21分59秒にペクリョン島観測所で6.575Hzの音波が観測された。この音波は10余分後に事故海域から177km離れた金浦観測所と220km離れた鉄原観測所でも捕えられた。韓国地質資源研究院は地震波と音波を土台に「機雷または魚雷が天安艦の下部で爆発した場合、水面下10mで爆発したと仮定すれば爆発力はTNT260㎏に相応する」と分析した。
クォン・ヒョクチョル記者 nura@hani.co.kr
原文: 訳J.S