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ハン前総理に別の疑惑加えて‘選挙足首つかみ’

原文入力:2010-04-09午前07:51:04(1686字)
検察, 宣告一日前 別途捜査 なぜ

クァク・ヨンウク陳述翻意など判決前 焦燥感あらわれる

標的捜査負担避けようと政治資金へ目をそらす

検察 "情報提供があり内密調査進行された懸案"

イ・スニョク記者,ソン・ギョンファ記者

←ハン・ミョンスク前総理が2日午前、ソウル,瑞草洞,ソウル中央地裁で開かれた公判に参加するために法廷に向かっている。 キム・ジンス記者 jsk@hani.co.kr

ハン・ミョンスク前総理の5万ドルわいろ授受疑惑事件宣告を翌日に控えた8日、検察が‘追加捜査’という超強手を持ち出した。今まで裁判を受けてきた疑惑とは別に、不法政治資金授受疑惑があるとし同時多発的な押収捜索に出たのだ。

■検察, 何の疑惑を持っているのか
法曹界では検察の今回の行動が非常に異例的という評価が多い。宣告をわずか一日後に控え、捜査機関が被告人の別の疑惑を掲げて押収捜索に出るのは前例を探すのが難しいという反応が出ている。検察出身のある弁護士は 「集中審理中にこういう疑惑があれば早い時期に話をするか、そうでなければ集中審理自体を拒否することが普通だ」と話した。

このような視線を知らない筈もないのに検察が押収捜索を強行したのは、それだけ自信があるという反証だという意見もある。検察高位関係者は「今度は(5万ドルわいろ授受疑惑と違い疑惑が)確実だ」とし、疑惑立証に自信を見せた。検察は2007年頃、この業者からハン前総理側に現金とドル,事務室維持支援費など10億ウォン台の金品が流れたという疑惑を掲げている。また検察はハン前総理がその金を大統合民主新党大統領候補選出のための党内選挙戦に使ったものと疑っている。

検察の態度を見ればすでにハン前総理の新たな疑惑に対する捜査を相当部分進めたものと見られる。検察関係者は「公判進行中に不渡りを出したH社債権団から情報提供があり、内密調査が進行された懸案」と説明した。H社代表ハン・某(49)氏は2008年に不渡りを出した後、詐欺分譲と不渡り小切手発行,賃金未払いなどの疑惑で起訴され、2009年ソウル高裁で懲役3年の確定判決を受け服役中だ。検察は収監中のハン氏を何回も呼び、具体的な陳述を確保したと知られた。更に検察は今回の捜査のためにハン前総理捜査チームのソウル中央地検特捜2部ではなく特捜1部を投じた。捜査チームを拡大し今度は論議なしにハン前総理の有罪を立証するという意志と解説される。

反面、今回の捜査で検察が抱かなければならない負担も少なくない。クァク・ヨンウク(70)前大韓通運社長の陳述翻意と起訴事実の不良による無罪宣告を心配し、追加捜査をしたのではないかとの指摘が生じているためだ。たとえ今回の捜査が成功しても‘検察が報復・不公正捜査を進行した’という批判を避けることは難しく見える。

■今日の判決とは別に進行される模様
検察も今回の捜査は9日の宣告とは別個と明らかにしている。キム・ジュヒョン ソウル中央地検3次長は 「内部的には(事件併合のために)弁論再開を申請しなければならないという声もあったがしないことにした」と話した。5万ドル授受疑惑事件は予定通り裁判所の判断を受けてみるということだ。

裁判所も検察の今回の捜査内容を9日の裁判で追加証拠として受け入れる可能性は高くない。弁護人側もこれに反対している。ハン前総理側チョ・グァンヒ弁護士は「本当にあまりにひどい」としつつも「本来事件宣告とは関係ないと見る」と話した。

結局、9日の宣告後に検察が政治資金法違反疑惑でハン前総理を再度召還する可能性が高い。検察とハン前総理間の‘2ラウンド攻防’が一歩を踏み出したわけだ。
イ・スニョク,ソン・ギョンファ記者 hyuk@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/415099.html 訳J.S