本文に移動

‘大きな家 介入’実体糾明‘暗礁’

https://www.hani.co.kr/arti/society/media/414607.html

原文入力:2010-04-06午後10:00:49(1238字)
キム・ウリョン,チョン理事長 出国、キム・ジェチョル社長 告訴回避

イ・ムニョン記者

‘発言の当事者’は突然出国してしまい、‘発言の被害者’はついに告訴せず…。‘権力機関による<文化放送>(MBC)人事介入’実体糾明が核心当事者らの沈黙と回避で暗礁にぶつかっている。

‘大きな家’介入波紋で辞退したキム・ウリョン前放送文化振興会理事長は5日夕8時50分の飛行機で米国,ラスベガスに出国した。代理人に手続をさせた彼の出国は長時間にわたり仁川空港出国場を見守った文化放送労組員と取材陣を締め出し‘007作戦’を彷彿とさせた。民主党はこの日 論評して「キム前理事長が特別な理由もなしに突然米国に出国するのは‘企画性逃避’だとしか見られない」として「‘大きな家ジョイント(訳注:向う脛を蹴られた)’発言で退陣したキム前理事長の出国には‘大きな家’の背後が介入した可能性が高い」と話した。 キム前理事長は20日の帰国航空便を予約したことが確認されたが、労組ストライキ日程と国会状況を考慮し帰国を先送りする可能性が少なくない。

キム前理事長の出国にはキム・ジェチョル文化放送社長の告訴放棄あるいは遅延も一助となったようだ。4日の拡大幹部会議で「キム・ウリョンが(言論インタビューで)飛んで行った人なのに(告訴までして)斬殺しなければならないだろうか」と話したキム社長は、5日の談話文でも自身が公言した民事・刑事上告訴方針の撤回可能性を繰り返し表明した。彼は談話文で「訴訟にまきこまれ捜査機関を往来することがMBCの組織運営と競争力に苦痛を加えるのではないかと悩んでいる」と明らかにした。ヤン・ヒョギョン労組民主言論実践委員会幹事は「キム・ジェチョル社長が告訴を今日明日と延ばしており、結果的にキム前理事長の逃避を助け、政権のMBC掌握真相を隠すことに決定的寄与をした」 と批判した。文化放送内外で‘大きな家発言波紋の当事者らが真相隠蔽のために一緒に動いているのではないか’という疑惑まで提起される背景だ。

権力機関介入の実体を確認してくれる核心証人が国外に離れ、国会次元の真相究明作業も支障をきたすほかはなくなった。民主党文化体育観光放送通信委員会関係者は「与党が非協調的なのに加え、キム前理事長が出国してしまい、聴聞会と国政調査開催および国会出席要求が難しそうだ」と話した。

ストライキ2日目の6日、文化放送労組は午前と午後に本社1階ロビーで集会を持ち、ストライキの決意を新たにした。7日午後には地域組合員まで参加した決議大会を開き、汝矣島国会前を行進した後 野党と市民社会が結合した記者会見を開催する。

イ・ムニョン記者 moon0@hani.co.kr

原文: 訳J.S