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弁護人が尋問事項 検討‘検察の屈辱’

原文入力:2010-04-02午前07:55:16(1867字)
ハン・ミョンスク被告人 陳述拒否
‘質問内容 弁護人が見た後→裁判所 検討→尋問’折衝
検察, 新証拠 提示できず…内部でも "苦しい"

ソン・ギョンファ記者,パク・ジョンシク記者

←ハン・ミョンスク前国務総理(左側)が1日午前、ソウル,瑞草洞,ソウル中央地裁で陳述拒否権を巡る葛藤の中で開かれる裁判に参加するため、自身の弁論を引き受けたカン・グムシル前法務部長官と共に法廷に向かっている。 パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

"13項, これは言論報道内容で尋ねる必要がありません。28項に録音収録, これは被告人が知っているとも考えられないが、たとえ知っていたとしても起訴事実と何の関係があるのですか?" (裁判所)

1日、被告人の陳述拒否権を巡る検察と弁護人の見解の相違で2日間の休廷と開廷を繰り返したハン・ミョンスク(66)前国務総理に対する被告人尋問が紆余曲折の末に進行されたが、弁護人が検察の被告人尋問事項を先に検討し裁判所が確認するという初めての状況となった。

検察側質問項目をあらかじめ見た弁護人は‘異議ある’部分に印をつけ、裁判所がこれを検討し質問項目一つ一つを再整理した後に尋ねるようにした。

これに対し検察は抗議をしてみたりもしたが、裁判所(ソウル中央地裁刑事合議27部・裁判長 キム・ヒョンド)は「異議があれば趣旨を調書に記載する」として受け入れなかった。もちろんハン前総理は法廷前面に視線を固定したまま検察の質問に黙殺無返答で一貫した。

こういう状況は検察が自ら招いた面がある。ハン前総理は31日から検察の被告人尋問が‘控訴事実と関連のない粗捜し’とし被告人陳述を拒否した。しかし検察は 「被告人尋問権は法に明示されたこと」として尋問を繰り返し固執した。裁判所は被告人の意向が‘全般的にすべての質問に答えないということ’ならば 「次の手続きへ移れば充分だ」と明示した‘裁判所実務提要’を挙げ検察の意見を受け入れなかった。それでも検察は既存の立場を固守し、裁判は結局翌日に持ち越した。

検察は翌日にも前日の主張を曲げず、最高検察庁は「起訴を提起した検事が被告人尋問さえできない裁判はありえない」という声明まで出した。裁判は休廷と開廷を繰り返し、裁判所は結局検察に被告人尋問時間を与えることを決めた。ただし、裁判所は 「弁護人が尋問事項をあらかじめ見た後、裁判所に意見を出せば検討し尋問を進行する」とし状況を整理した。

しかし裁判所は被告人が全体的に答えないという意思を明らかにした後、検察が読む尋問を「殆ど意味のない手続き」と評価した。裁判所は「最も政治的な事件を最も法的に解決しようとしたが、検察の立場を尊重して上げなければならない」としつつも「今、この席に出ている検事たちは意思決定する権限がないように見える」と検察の態度を遠回しに批判した。

かろうじて尋問する機会を得た検察は、それでも起訴事実を立証する新たな証拠を提示できないまま‘ゴルフクラブの贈り物’とか‘子息の留学費用’のような控訴事実と直接関連のない内容を提示することに精魂を込めた。ハン前総理の箝口で気が抜けた検察尋問は1時間余りで終わった。尋問が終わった後、ハン前総理側ペク・スンホン弁護士は「検察尋問内容が20ページだが、ゴルフ場の話が10ページ、子息の留学資金が5ページ」として、「検察が果たしてこういう必要まであるのか訊ねたい」と批判した。

検察内部でも "苦しい" という反応が出てきている。ある検察関係者は「弁護人と額を突き合わせ事前に(尋問事項を)ろ過するのは(尋問を)最初からするなというより悪い」と話した。他の関係者は「どうせ返事も聞けない質問なのに、あそこまでして尋問を進行する必要があるのか」とした。しかし公判が終わった後、ソウル中央地検キム・ジュヒョン3次長検事は「(ハン前総理は)陳述拒否するより答弁に応じて真実を明らかにするべきだった」と非難した。
ハン前総理に対する弁護人反対尋問と検察の求刑は2日の公判でなされ、ハン前総理に対する宣告公判は来る9日に開かれる予定だ。 ソン・ギョンファ記者 freehwa@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/413808.html 訳J.S