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三星電子 白血病, 23才 パク・チヨン氏 ついに死亡

原文入力:2010-04-01午前10:18:31(1360字)
3年 急性骨髄癌との闘病の末 死亡…8人目の死
三星, 関連性否認…ベンゼン検出も認定せず

チョン・チョンフィ記者,リュ・ウジョン記者

←2008年2月 坑癌治療を受けていた当時のパク・チヨン氏. リュ・ウジョン<ハンギョレ21>記者 wjryu@hani.co.kr

春雨が大地を濡らした31日午前、三星電子半導体工場で仕事をし急性白血病にかかり闘病してきた女性労働者1人がまた亡くなった。関連団体で把握しているものだけで今回が8人目の犠牲者だ。

半導体労働者の健康と人権を考える会‘四捨五入’はこの日、三星電子温陽工場で仕事をしている間に急性骨髄白血病にかかり、闘病してきたパク・チヨン(23)氏が午前11時頃に亡くなったと明らかにした。パク氏の主治医であるミン・ウソン ソウル聖母病院血液内科教授は<ハンギョレ>との通話で 「パク氏が肺出血に続く感染により亡くなった」と話した。

パク氏は高3の時の2004年12月に三星電子に入社した。家庭の都合で早期就職をした彼女は半導体検収業務を担当した。高熱で加熱された鉛溶液と化学薬品の中に半導体本体をピンセットで入れ出しし、X線装置で製品を検査する仕事だった。そうする間に2007年7月頃から からだに異常が起きてきた。胸がむかつき訪ねた病院で‘急聖骨髄性白血病’という診断を受けた。

翌年9月、運良く骨髄移植手術を受けた後、しばし好転するかと思わたが昨年病気が再発した。忠南扶余の自宅からソウルに行き来して治療を受けていたパク氏は去る26日に吐血し、顔がひどくむくむなどの症状を示し、ソウル聖母病院に運ばれ5日後のこの日ついに息をひきとった。

四捨五入側で把握したことによれば、三星電子器興工場と温陽工場で仕事をして急性白血病やリンパ種など造血系癌にかかった労働者だけで20人に達する。この団体のイ・ジョンナン労務士は「これらの中ですでに亡くなったファン・ユミ,ファン・ミヌン氏などに続き今回パク氏まで計8人が亡くなり、残りの方々は闘病中」と話した。

三星電子工場で白血病などの患者が継続的に発生していることに対し、市民・社会団体側は工場作業環境のためだと主張してきたが、三星はこれを継続否認してきた。昨年初めには韓国産業安全保健公団が疫学調査を行ったが、労働環境と発病の間の因果関係は低いと判定した。

そうするうちに昨年10月、ソウル大産学協力団が三星電子とハイニックス,エムコテクノロジーなど半導体製造3社の工場を対象に実施した疫学調査で発ガン物質のベンゼンが検出されたが、これらの会社は調査の信頼性を認めていない。

これを根拠に四捨五入側はパク・チヨン氏を含め闘病中の労働者3人とすでに亡くなった犠牲者3人の遺族などと共に勤労福祉公団を相手に産業災害認定を要求する‘療養給付不支給処分取り消し訴訟’を去る1月11日に出した。

チョン・チョンフィ記者 symbio@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/413700.html 訳J.S