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"被告人 陳述拒否権" - "検察尋問権" 攻防

原文入力:2010-03-31午後10:54:30(1576字)
ハン・ミョンスク前総理 公判 現場
裁判所, クァク氏 放送インタビュー 叱責…1日 再拘束
イ・ヘチャン前総理,ムン・ジェイン弁護士など親盧人士 騒然

ソン・ギョンファ記者,イ・ジョングン記者

←ハン・ミョンスク前国務総理(左側)が31日午前、ソウル,瑞草洞,ソウル中央地裁で開かれた裁判に参加するため、弁護を引き受けたカン・グムシル前法務長官(右側)と共に法廷へ向かっている。 イ・ジョングン記者 root2@hani.co.kr

 "被告人には陳述拒否権がある" , "検察には被告人尋問権がある。"

31日ハン・ミョンスク(66)前国務総理が検察の不当な処置に抗議する意味で、検察の被告人尋問を拒否すると明らかにするや法廷ではこれを巡り検察と弁護団の間に激論が起きた。

ソウル中央地裁刑事合議27部(裁判長 キム・ヒョンド)審理で開かれたこの日の公判でハン前総理側は‘被告人は述べなかったり個別質問に陳述を拒否することができる’と規定した刑事訴訟法条項を挙げ、陳述拒否が正当な権利だと主張した。すると検察は‘検事は被告人に起訴事実に関し尋問することができる’と規定した同法の別の条文を根拠に対抗した。法廷に設置されたスクリーンには法条項らが拡大して表示された。

これに対し裁判所は、被告人の陳述拒否権の内の一つで‘全般的にすべての質問に答えないこと’を規定した‘裁判所実務提要’を挙げ、検察が尋問をせずに、弁護人尋問途中に裁判所の許可を得て尋問する方式を提案した。しかし検察がこれを受け入れず、裁判所は「これは裁判所の訴訟指揮権の領域であり、返事もしないのに(被告人に検察質問を)聞けということは無益だ」と再度説明した。しかし1時間の攻防でも合意されず、裁判所と検察・弁護人側は非公開で夕8時まで裁判進行方式を協議した。

この日の公判にはイ・ヘチャン前総理,ユ・シミン前保健福祉部長官,ぺク・ウォンウ民主党議員などをはじめ150人余りの傍聴客が集まった。特にムン・ジェイン前大統領府秘書室長が、今回の裁判が始まった後 初めて傍聴に訪れ注目を集めた。去る29日の公判時から弁護人席‘後列’に座り裁判を見守ってきたカン・グムシル弁護士(前法務部長官)はこの日、ハン前総理のすぐ隣の席に座り尋問を手伝った。

午前から始まったクァク・ヨンウク(70)前大韓通運社長に対する尋問が終わり、午後4時を過ぎてハン前総理に対する尋問が始まった。クォン・オソン ソウル中央地検特捜2部長がハン前総理を尋問するために立ち上がり口を開こうとするやハン前総理は「裁判長様、申し上げたいことがある」 として「検察の不当な処置に抗議するため、検察の被告人尋問には答えない」と話した。傍聴席がざわつき、ハン前総理は準備してきた‘検察尋問拒否理由書’を物静かに読んだ。

一方、裁判所はクァク前社長が去る28日<文化放送> ‘時事マガジン2580’と病床でインタビューをしたことに対し 「拘束執行停止期間は拘置所にいるのと同じだが、拘置所にいる人がどうしてインタビューをするのか」と叱責した。クァク前社長側弁護人は「インタビューとは知らずに応じたが、軽率な行動だった」と解明した。検察も「一度のミスで再び収監するのは苛酷だ」とし弁護人側に加勢した。しかし裁判所はクァク前社長の拘束執行停止を延長せずに1日午後6時に彼を再拘束することを決めた。

ソン・ギョンファ記者 freehwa@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/413558.html 訳J.S