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"北 可能性ない" →" 北 なにかした" …軍, 何を隠しているのか

原文入力:2010-03-31午前07:17:07(1607字)
26日 "9時45分発生…船に大きい穴が開いた"
27日 "9時30分…真っ二つ…北 可能性ない"
29日 "9時25分…北がなにかしたのかも"

キル・ユンヒョン記者,イ・ヨンイン記者

←行ったり来たり 海軍の説明変遷(※クリックすればさらに大きく見ることができます。)

■事故発生時刻はいつ?

論議の核心は正確な事故発生時刻だ。合同参謀本部(合参)は26日夜、事故発生時刻を夜9時45分と発表し翌日の27日には15分早い夜9時30分に修正した。

しかしキム・テヨン国防部長官は29日、国会国防委員会に出席し事故時刻を夜9時25分へ再び5分早めた。

だが、28日海洋警察庁が発表した資料には事故発生時刻が夜9時15分になっている。失踪者チャ・キュンソク(21)下士のガールフレンド キム・某(23)氏も「チャ下士と40分余りの間やりとりした携帯メールが夜9時16分頃、突然中断された」と話している。国防部発表より実際の事故時刻が早かった可能性もあることを示す情況証拠だ。軍の発表だけみても20分の違いが生じる。

海軍は「混乱した状況で、ある程度は数値に誤差が発生しうる」という態度だが、‘少なくとも20分’以上の誤差は事故の性格と事後対処に対する評価を根本的に揺るがしかねない‘決定的差’という指摘が多い。

■爆発なのか座礁なのか?

26日夜、合参は天安艦の沈没原因を‘腹に生じた大きな穴’と明らかにした。だが翌日、チェ・ウォンイル天安艦艦長は平沢海軍2艦隊司令部で失踪者家族らと会い 「1秒後に沈んだ。半破され真っ二つになった。目で直接確認した事項」と話した。

しかし遭難海軍56人を救助した海洋警察庁501号のコ・ヨンジェ艦長(警監)は30日「26日夜9時34分、海上警察から海軍哨戒艦がペクリョン島南西側1.2マイルの海上で座礁しているので迅速に移動し救助せよとの指示を受けた」と明らかにした。

‘座礁’とは船が暗礁とぶつかったという意で、この間海軍が事故原因だと目星をつけてきた‘強力な爆発’とは距離が遠い。これは事故現場に火災や油の臭いなどがなかったという生存者の証言ともある程度一致する。

ウォン・テジェ国防部スポークスマンは28日、事故海域周辺に暗礁があったかと問う記者らに「暗礁があるかないかは確認されていない」と話した。

■北韓 関与の可能性 まちまち

北韓の関与可能性については軍内ですら微妙な温度差が感じられる。イ・ギシク合参海上作戦処長は去る27日、国会報告で「北韓艦艇が捉えられておらず、事故海域に接近する可能性はない」とし関与の可能性を排除する発言をした。

しかしキム・テヨン国防部長官は29日、国会国防委員会で「北韓がなにかをして、それを隠すために(沈黙)している事もありえ、また誤解を受けないためとか、挑発効果を極大化するための行為でもありうる」として北韓の介入可能性を強く示唆することもした。

はなはだしきはキム・テヨン長官本人が言葉を変えることもした。キム長官は同日、国防委で‘機雷の可能性’について「合参議長をしていた2008年度に(機雷の)話があって全て除去した。機雷の可能性はない」と答えた。

しかし 「低い水深で色々な圧力により泥や潟に埋まっていた機雷が浮び上がった可能性も残しておき調査しなければならない」という一部議員の指摘に「北韓の機雷が流れてきて我々の地域に来た可能性もある」と答えた。

キル・ユンヒョン,イ・ヨンイン記者 charisma@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/413262.html 訳J.S